探し求めた場所

2014.3.5|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

塚脇の土地

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

冒頭の写真、自然の豊かないい所でしょう?いかにも「薪ストーブのある木の家」が似合いそうな場所ではありませんか。道の向こうを流れる川には、ホタルが出るそうです。のどかな、田舎の感じのする風景ですね。

 

でも、ここは高槻市内。少し行けば市街地に近い住宅街が広がる、そんな場所なんですよ。この風景からは、ちょっと想像がつきませんが。そんな素敵な土地に、新しい木想家の計画がいよいよスタートします。

 

あるお客さまが、「薪ストーブのある家を建てたいんです」とKJWORKSにお越しになったのは、去年の10月。高槻市でそれに相応しい、田舎っぽい雰囲気の自然豊かな土地を見つけて建てたいので、土地探しからご協力していただきたい、そんなご相談でした。

 

了解しました!一緒によい土地見つけましょうね!そうお引き受けしてさっそく土地情報をチェックし、自分でもあちこち動いてみましたが、これがなかなか難しい。それは、高槻市の場合、いわゆる「住宅地」から一歩外へ出ると、ほとんどが市街化調整区域、だからです。

 

「市街化調整区域」という言葉をご存じない方も多いかと思いますが、これは都市計画上の大きな区分の名前です。「市街化区域」と「市街化調整区域」があり、それ以外の部分が「都市計画区域外」となります。

 

市街化区域とは、「街として発展させていく場所」のこと。いわゆる街中、住宅地はほとんど全てがこれにあたります。市街化区域の中に、第一種低層住居専用地域とか商業地域などの「用途地域」による区分があるわけですね。

 

それに対して市街化調整区域は、その逆です。市街化を進めていかない地域。田畑や山林、自然の多い場所などですね。そこでは、元々住んでいる人、あるいは農家の跡取の方など以外は、新しく家を建てることが難しいのです。

 

ただ、その中にも「特例」があります。「開発行為」という申請を通すことですが、これはある程度の規模の住宅地開発などでないと、通常は申請が許可されません。KJWORKSのように、家をひとつずつじっくり建てる工務店には、ほぼ不可能と言っていいでしょう。

 

ここまで書くとなんとなくご想像かつくかと思いますが、そう、冒頭の写真の土地は、そんな特例、しかもその中でも非常にまれな、宅地2つ分だけで開発行為が許可済みという場所だったのでした。

 

私も土地探しの中で、こんな場所の存在は全く知らず、懇意にしている不動産業者さんからも話がなかった、まさに穴場中の穴場。そんな土地の情報が、全く違うところから私のところへ入ってきました。それは、別のお客さまからだったんです。

 

しかし、その方は残念ながら、結局この土地とのご縁がなく、他の土地を探されることになりました。それで私は、そのお客さまに許可を得た上で、「自然の中の土地」をもう半年近く探しておられるお客さまに、ご紹介をさせていただきました。

 

今まで探しても探してもなかった場所が、ほんのすぐそばにあった。お客さまもびっくりです。でも、長く探しておられるので、余計にこの土地の希少な価値がわかるんですね。「これはいい!」となって、その土地を扱っている不動産業者さんと、コンタクトをとられることに。

 

まだ色々と詰めないといけない部分はありますが、でも、うまくご縁をつなぐことができて、私もほっと一安心です。こんな土地は他にないので、別の方からも引き合いがあった、と聞いていましたから。

 

KJWORKSには、土地探しを一緒にさせていただくお客さまが何人もおられます。単に不動産業者さんからの情報だけでなく、私たちは「そこに木の家を建てる」という前提で土地を見ますから、よりお客さまのニーズに合った情報のご提供ができるんですね。

 

今回はしかし、かなり難航していたと言っていいこの土地探し。そこに一筋の光明が差しこみました。探し求めた場所での木の家づくりが、遂にその緒に就く。お客さまもだと思いますが、私も本当に嬉しくてたまりません。

 

さあ、今度は私たちKJWORKSがこの素敵な土地をどう活かして「暮らしの実現」ができるか、ですね。その使命を全うすべく、いま、力が漲るような感覚でいます。よし、いつもと同じように、do my best です!