料理とイメージ

2013.12.4|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2013-12-03 12.46.44

 

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

昨日は本のことを書いたのでしたが、午前中はまた「アプリコティの料理教室」に参加していたんです。前回参加して、その「手打ちパスタ」の美味しさにハマってしまってパスタマシンまでゲットした、あの料理教室。二回目の参加です。

 

前回の教室の後、吉村先生と色々話をしていて、「今度は『練り込み』パスタ」にしましょうか?」という話が出ました。練り込みって、あのイタリアンの店で出る、緑色したやつ?先生、あれも自分でつくれるんですか?思わす聞き返しましたよ。

 

「あんなん簡単ですよ」との先生の頼もしいお言葉に、かなり気持ちを高揚させつつ臨みました。メンバーは、前回のお二人、安本くん小西さん。それに今回はリフォーム打合せ中のお客さまの奥さまもお誘いして、生徒4人でスタートです。

 

緑色のパスタとは、ほうれん草を練り込んだもの。茹でたほうれん草をフードプロセッサーに掛け、水の分量に注意しながら粉と練り合わせていきます。先生のおっしゃる通り、やり方を知れば、さほど難しくはありません。つくった生地で今回は、平麺「フェトチーネ」と、蝶々が飛んでいるようなショートパスタ「ファルファッレ」をつくりました。

 

パスタと合わせてつくったのは、ひとつは「レンズ豆のスープ」。これにファルファッレを入れます。そしてもうひとつは「トマトマリネサラダ」。どちらもさして難しくないのに、味は飛び切り!さすがは吉村先生のレシピですね。

 

トマトマリネサラダは、バルサミコ酢と蜂蜜、オリーブオイルでドレッシングをつくり、それにトマトを漬け込むのです。「バルサミコって、みんな買ってから使い道に困ってるから、どさっと使えるメニューを考えた」と先生。なるほど、料理とはそういうところから発想されたりもするのですね。

 

他にも、先生のお話を聞き、実際にやっていると、やり方がかなり「自由」だなあ、と感じます。当日は小西さんが自家製のお野菜をもってきてくださり、それでまたメニューが変わったり、オリーブオイルがなくなったら、「ほなこうしましょう」となったり、とにかく融通無碍というか、臨機応変というか。

 

思うに、それはおそらく、吉村先生が長い料理経験の中で、出来上がりの味に関して「押さえておくトコロ、どうにでもなるトコロ」を的確に掴んでいるからでしょう。こうしたらこうなる。こうしても味はここまでで、大丈夫。そんなイメージする力が尋常ではないからこそ、どんどん変えていっても、美味しさの「芯」が残っているのだと感じました。

 

冒頭の写真が、出来上がったところです。安本くんがパスタを取り分けてくれていますね。生ハムのクリームソース、グリーンフェトチーネと抜群の相性でした。バルサミコ酢に漬けたトマトも最高!酢にトマトの「出汁」が出て、そのまま飲めそうな味。驚きです。

 

私が素人なりに料理をしてみて思うのは、やはり「ものづくり」には共通するものがある、ということ。それが先述の「イメージする力」だと思います。慣れてくると段々、こうやればこんな味になる、というのが、想像できるようになってくるんですね。それは家づくりの中で「この寸法でつくれば、こんな空間になる」というイメージと、根本的には同じことだと思います。

 

吉村先生のような、その道のものづくりの達人とは、そのイメージの引出しがすごくたくさんあって、しかもその都度それをどんどん切り替えることの出来る人、なのでしょうね。建築も、料理も、音楽も、みな同じことではないでしょうか。

 

かくいう私も、頭が固くて「こうしないといけない」が多いように自分で思います。固定観念にしばられ、金科玉条を振りかざす、そんなものづくりは本人も楽しくないし、それはきっと、一緒にやる人にも伝わるはずですね。それではいけません。

 

吉村先生のように、融通無碍な感性で料理を楽しむチカラを見習って、料理に、そして本来の自分のものづくりに、自由に楽しむ心をもちこみたい。そういう意味でこの料理教室は、「ものづくり」のレッスンでもある。美味しいグリーンパスタに舌鼓を打ちながら、昨日はそんなことを考えたのでした。