時の味わい

2015.2.21|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は朝から、築11年目を迎える木想家へお邪魔してきました。昨年お客さまからあるご依頼を受け、その品物が出来上がったのをお届けしに行ってきたんです。

 

お客さまのご趣味で、ここではお部屋の中に色んなモノを飾っておられます。小さなお人形や色んな工芸品、などなど。そのための飾り棚も造付けでつくりましたし、素敵な食器を飾るためのガラス入りの家具ももっていらっしゃる。

 

その家具がまた手の込んだ、とてもレトロな感じのよい家具なんです。お客さまのセンスの良さが表れていて、私はいつもご訪問を楽しみにしているんですよ。

 

冒頭の写真は、家族の間に掛かっている時計。これもなかなかレトロな雰囲気のものですね。お客さまによると、本当に年代物の時計ではなく、そのデザインを踏襲したものだそうですが、それでも永くもってらっしゃるとのこと。この部屋にピッタリとマッチしています。

 

白い壁の上部に見える杉の梁、そして赤松の板。どちらも10年の時を経て、なんとも言えない深い色合いになっています。この木の味わいと、時計のもっているレトロ感とが心地よく共鳴している感じ、伝わりますでしょうか。

 

やはり「木の家が好き」と言われる方は、時間がつくり出す価値、というものにご理解があり、その良さに共感される方が多いと感じます。ですから、この壁掛け時計を好まれることも私にはよくわかりますし、時計もなんだか、嬉しそうではありませんか。

 

ちなみに、今日の私のお届けものは、これでした。割れないように包まれていますが、この上部の造付け飾り棚に使う、ガラスの棚板です。飾るものが増えて、もう一枚必要になられたんですね。

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この家族の間の壁に掛かった時計も、飾り棚の中のモノたちも、そして木の家そのものも、ご家族と一緒に時を数え、家族の暮らしを見つめながら、一緒に歳を取っていく。そこに、時の味わいを増しながら。

 

このお宅のお嬢さんが大人になられた時、今よりもさらに木の家は育っていることでしょう。壁掛け時計もきっとまだ、時を刻んでいることでしょう。それはとても素敵なことですね。

 

永く住み続けられる木の家は、そんな時の味わいをもつモノたちと響きあいながら包み込む器でもある。今日はそんなことを思ったのでした。