暖簾のススメ

2015.6.28|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-06-28 09.07.51

〈KJWORKS本社「かぐら」には涼し気な琉球の暖簾が吊られ、風に揺れています。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

昨日と今日、ともにKJWORKS本社、箕面の「くらしの杜」に行ってきました。お客さまとの打合せ、そして「お家の勉強会」にご参加の方の対応。土日は用事が重なることも多いですね。

 

冒頭の写真は今日の朝の様子。まだオープン前なのでお客さまはおられません。この木のテーブルや木の椅子の並んでいる場所は、コラボカフェの客席でもあり、打合せのテーブルでもあるのですよ。

 

そしてここに先日から、ご覧のように暖簾が吊りさげられました。苧麻などで織られた、琉球の布を使った暖簾たちは、とても涼しげですね。これが風を巻き込んで揺れているのを見るだけで、心が和みます。

 

とても木の家の雰囲気に馴染んでいる暖簾たち。その素材感や色合いも相性がばっちりなのですが、実際の用途としても、木の家での暮らしの中でKJWORKSがお勧めしているもののひとつです。

 

KJWORKSの木の家「木想家」では、部屋の入口などの建具はドアでなく引戸がほとんどです。それは開けっ放しにしておけるから、そして複数の引戸は間仕切りとしても機能させることができるから。空間の開閉に非常に便利なんです。

 

しかし、引戸すらも必要ないと思える場所もあります。それは、玄関横のシューズクローク、あるいはウォークインクロゼットなど、ものを収納する「納戸」の類の部屋。

 

こういう部屋は、中に収納してあるものが見えない方がいい。しかし、部屋そのものの空気が淀まないよう、風が流れる方がいい。そんな時、引戸よりもこうした暖簾のほうが、その役目をうまく果たしてくれます。

 

特にシューズクロークは、KJWORKSの木想家の場合、玄関の土間から入って、中で上框を上がり、玄関から直接のルートとは別に家族の間へ出るようにつくることが多いですね。

 

その場合、家族の間との間は引戸で、玄関土間との間は暖簾で、とすることが望ましいと思います。靴の匂いやコート掛けに掛けた衣類の汗の湿気などを、うまく風を通してすっきりさせたいですから。

 

そして暖簾の長所がもうひとつあります。それは「衣替え」出来ること。季節に合わせて、タペストリーのように家の表情を簡単に変え、その設えを愉しむことが出来る。夏には写真のような涼を呼ぶ暖簾がいいですね。冬にはもう少し厚めで、縮緬のものとか。

 

そんな風に、部屋の入口の開く・閉じるのコントロールに独特のチカラを発揮する暖簾という優れた日本の装置、これは現代住宅と言っても使わない手は無い、そう想うのです。

 

私がつくった間取りの絵にはよく「~」と描いてあります。これが暖簾の印。その良さ、もっと多くの人に伝えていきたいですね、夏だけのことではなく。