有機的な光

2014.12.10|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-12-10 11.24.25

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は朝から、お引渡し後2年半を経過した木想家へおじゃましてきました。住んでみて、やはりもう少し造付け収納を付け加えたい、とのご要望をお聞きし、その打合せに。

 

とても陽当りのよいこのお家、私はお引渡し後初めて中に入らせていただきます。2年半で柱や梁、床材などもずいぶん色が濃くなって、味わいを増していましたよ。

 

そして、冒頭の写真。久しぶりにこのステンドグラス入の引戸とも再会しました。KJWORKSの木想家によく登場する、アトリエアゴさんの作品ですね。

 

アゴさんのステンドグラスは、毎回作風が違っているといってもいいほどに、その形のバリエーションが豊富です。この木想家でのお客さまのご要望は「植物の柔らかいかたち」のようなイメージ。

 

それを受けて、シンプルでありながらとてもバランスの良い絵柄と、それにぴったりなガラスのセレクトによって、愛らしく美しいという感じの作品に仕上がっていますね。

 

このステンドグラスには色付きガラスは一枚も入っていません。「葉っぱ」という絵柄があるので、それに加えて「色」が主張しないほうがよい、と考えられたのでしょう。

 

四角を組み合わせたような形状の場合に、それをテクスチュアと色とで分けていく、というデザインがよく提案されているようですが、このように具体的な絵柄があることはむしろ少ないので、私もこの作品は非常に印象に残っています。

 

よく見ると、葉っぱの部分には葉脈のように筋の入ったガラスが。そして葉の間には、その動きに沿ったような流れの文様が現れたガラスが使われているんです。

 

この細長い一枚の中に5種類ほどのガラスが使い分けられていて、その組合せが色彩以上の「彩り」をもってこちらに迫ってくるようですね。シンプルなようで、とても考えられている。

 

ガラスというのは本来無機質なものですが、その文様、テクスチュアという「表情」をもっています。それが生きものである植物の絵柄と上手に組み合わさった時、それを通した光はさらに有機的なゆらぎや動きを得るのだなあ。

 

そんなことを思いながら、人の動きに合わせて生きているように光をゆらめかせるこのガラスを見ていました。アトリエアゴさんの魅力、さらにその奥深さを知ったように思われた今日の私でした