木々の中の海

2015.4.12|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-04-12 12.27.46

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

高槻で進んでいる木想家の現場は、今月末のお引渡しに向けていよいよ大詰めとなってまいりました。その中で昨日と今日の二日間は、お客さまによる「セルフペイント」がおこなわれていたんです。

 

塗っておられたのは、「ポーターズペイント」。昨年11月のこのブログに「質感で響きあう」と題して書いたのは、扱っておられる京都のインテリア末永さんに色々教えてもらった時のことでした。

 

そしてこの2月には、「セルフの下ごしらえ」として、実際に末永さんのところで塗装体験のワークショップに参加された時のことを。そうやって徐々に識り、実感を重ねてきたポーターズペイント、ついに実際の施工の時がきたのです。

 

塗られた場所は3ヶ所、色は3色、テクスチュアも3種類。それぞれに違う3つの壁が仕上がりました。冒頭の写真はそのうちのひとつ、階段の横の壁。これは一階の家族の間からの眺めで、そのままこの壁が二階へと続きます。

 

写真でうまく色が出ていないのが残念ですが、とても微妙な色合いと肌合いをもつ、青い壁なのです。普段壁には使わない色だけに、私たちにとってもずいぶん新鮮な景色になりました。

 

ポーターズペイントのひとつの特徴は、以前も書きましたが「色に名前がついていること」。色番号ではなく、ひとつひとつその色合いを表現する名前が与えられているんですよ。

 

そして、この壁の青の色、「Seven Seas」というのです。七つの海。なんともいえずスケールの大きな、色んなイメージの広がる名ではありませんか。お客さまがこの色を自分たちの新しい家に使うことを決められたのも、その名がもつ大きな広がりに惹かれたことが大きかったようです。

 

今回のセルフペイント施工、私もその終盤にご一緒させていただきました。この名のこの色、このテクスチュアの壁が階段という吹抜を貫いて家の中に出来上がったことは、いくつもの偶然が重なった結果ですが、塗り終わった今、それはまさに「あるべくしてここに出来た」ように思われました。

 

私が初めて末永さんのところへお邪魔してポーターズペイントを知ってから、まだ一年も経っていません。その良さを知り、それをお客さまにご紹介し、一緒に見に行き、セルフペイント体験もされて、ついに形になったこの壁を見ると、ひとのご縁の不思議を改めて感じますね。

 

色んなことがタイミングよく積みあがってこの木の家の中に生まれた海の色の壁。良いものを知り、それをお客さまとの「一緒に家づくり」の中で活かしていただき、よき想い出にしていただける。

 

そのありがたさ、そしてセルフペイントを心から楽しんでおられるお客さまの姿。「納得の家づくり」に近づくことが出来た喜びを噛みしめる、よき時間でした。