木と薪のもち味

2015.1.25|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は朝から、KJWORKSの冬の恒例行事、薪割り大会に参加してきました。豊能町の「右近の郷」で、スタッフ6名、お客さまは9組のご参加で、心地良い汗を流してきたんです。

 

朝から、KJWORKS本社「くらしの杜」に運びこんであった丸太をトラックに積み込み、右近の郷へ。そして講習を受けたスタッフがチェーンソーで薪の長さにカットし、ご参加の方々がそれを斧で割っていきます。

 

私はチェーンソーも扱えないし、割る人数は充分なので、もっぱら丸太や薪を運ぶ役目です。それでも結構な重さの輪切り丸太を一日運んでいると、かなりの労働になります。普段運動不足ですから、たまにこういう日があるのもいいですね。

 

今日の丸太はたくさんの樹種がありました。針葉樹ではメタセコイアの大きな丸太が多くあり、広葉樹は本当に多種多様に。樹皮を見てそれがわかるものもあり、またそうでないものもあります。

 

今日、スタッフが輪切りにし、参加の皆さんが割っていかれるのを見ていて、なかなか興味深かったことがあります。それは、「見た目と割りやすさは違う」こと、そして「切りやすさと割りやすさは違う」こと。

 

まず、やはり針葉樹であるメタセコイアは、切るのも割るのも楽だったようですね。広葉樹にくらべて比重が小さく、より空気を内部に含んでいますから。それはイコール、薪として燃やしても、早く燃え尽きるということでもあります。

 

広葉樹は全般的に針葉樹よりも比重が大きく、私たちの業界の言い方ですと「目が詰まって」います。しかし、それでも樹種によって、割りやすいものと、割りにくいものがあるのが感じられました。

 

面白いのは、「切る」と「割る」の容易さが反比例しているように思えたこと。全てがそうではありませんが、切るのに苦労している木が、割るのにはあまり苦労しない、という場面もあったようです。

 

これはおそらく、樹木の繊維が「長さ」の方向に強いか、「太さ」の方向に強いか、という違いではないか?と私は推測しました。樹によってその内部組成は違っているはずで、それが影響しているのでしょう。

 

今日、斧を持った割り手の皆さんを一番苦労させていたのは、クスノキの丸太です。これは単に硬いというのではなく、妙な弾力性をもって、斧を弾き返してしまう感じでしたね。

 

普段の志事では、木のもち味を「板の固さ」と「色味」とで区別して使っています。しかし、たまにこの薪割り大会に参加すると、樹皮の特徴やその幹の中にある個性も感じられて、それがまた面白い。

 

木の家をつくっている者として、樹の個性とそれが用材になるときの個性、それをより深く識ることで、さらにそれらに親しむことができる。今日は薪割り大会の別の楽しみ方を知ったような、そんな一日でした。