木の家の響き

2013.6.23|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は、私たちのつくる木の家のモデルハウス「阿蘇小国の家」で、コンサートがおこなわれました。題して「彩都バロックコンサート」です。バロック音楽の演奏会は初めてのことで、私も一部聴かせていただくことができました。とても素晴らしかったです。

 

バロックと言えば、やはり何と言っても、「音楽の父」J.S.バッハですね。そして、G.F.テレマンの「食卓の音楽」なども混じえ、とても素敵な2時間のコンサートだったんですよ。

 

演奏中の写真は撮っていませんが、楽器の構成は、チェンバロ、オーボエ、チェロ、そしてフルートです。オーボエやチェンバロのソロ、そしてアンサンブル、どちらの魅力も楽しめました。私も少々クラシックを聴きますので、バッハやテレマンの生演奏が、しかも私たちのモデルハウスに響く、というので、ちょっと興奮気味であります。

 

冒頭の写真は、その「チェンバロ」という楽器の、調律の風景です。吹抜けの上、2階から撮影すると、とても細長い楽器というのがよくわかります。バッハやテレマンの時代には、ピアノという楽器はまだ生まれていません。その先祖であるこのチェンバロという楽器が、バロック音楽には欠かせない存在なんですね。

 

下手をすると演奏時間よりも長いくらいな、調律の時間。朝一番の搬入、組立、そして調律。音出し、リハーサル、また調律。本番の前半が終わって、また調律、という感じです。チェンバロとは、それだけデリケートな楽器だというのが、よくわかりました。

 

それともうひとつ、今日のコンサートの幕間に、チェロ奏者の方と少しお話することが出来ました。木の家の音響はとても柔らかでいいですね、と褒めていただき、ああよかった、とホッと一息です。気を良くして、ついでにKJWORKSの家づくりについても、色々とご説明をしてしまいました(笑)。

 

今までも何度かお聞きしていますが、KJWORKSの木の家の音の響きは、やはり独特の柔らかさがあるようです。コンクリート造のホールなどとは、かなり違っているようですね。布モノによる残響調整とはまた違った、根本的な建物の構造に関わるものなのかなあ、と思ったりしています。

 

いずれにしても、演者の皆さんも、そして聴衆の皆さんも、音楽を通した心地良い時間を過ごしていただくことができたようで、本当に良かった。会場を提供したものとしては、これ以上の喜びはありませんね。

 

バッハやテレマンが生きた時代、石を積んでつくった建物の中で演奏されていた響きと、今日の演奏の響きはきっとずいぶん違っていたのではないかと想像します。どちらがいいか、ということではなく、木の家の空間に響く柔らかな音色は、きっと木の民族である日本人には心地よく感じられる。そういうことなのでしょう。

 

西洋音楽の演奏、そしてその響きの受け止め方を通しても、やはり「日本人は木を尊ぶ」ということが裏付けられる。そんなことが今日は感じられて、私としてはとても興味深かったのでありました。