柊の花と葉と

2013.1.18|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家の設計士、山口です。

 

今日、くらしの杜にある、皆で植樹してから4年が経った「鎮守の森」の雑草とりとゴミ拾いをしていたら、ヒイラギの花がまだ残っているのに気づきました。小さくて可憐な花、ずいぶん長く咲いているようです。

 

ヒイラギは、漢字で「木偏に冬」と書きます。その名の通り、師走あたりに花を咲かせる、まさに冬の花なんですね。俳句の世界では、「柊の花」は冬の季語だそうです。

 

私はこの柊を見ると、そのトゲトゲした葉っぱと、丸っこい可愛らしい花とのギャップが面白いなあと、いつも思うのです。そして、つい葉のトゲを軽く触ってしまうんです。トゲは結構硬くて、触るとかなり痛いですよね。

 

昔の人もこのトゲには困ったようで、そもそも「トゲに触るとヒリヒリ痛い」というのがこの植物の名の由来だと言います。ヒリヒリ痛むことを、古語では「ひいらぐ」と言って、ひいらぐ葉っぱの植物、ということで「ひいらぎ」なのだとか。

 

そして、「ヒリヒリした痛さ」をもたらすその葉っぱは、その威力の故に先人たちから「魔除け」として使われるようになって、今に伝わっています。

 

家づくりでいうと、鬼門の方角に魔除けとして植えるのは、南天かこの柊がいいと言われたりします。また、もうすぐやってくる節分では、柊の葉と鰯の頭を、これも魔除けとして門に飾る風習がありますね。昨今はとんと見なくなりましたが…。

 

鬼の目を刺す柊の葉。日本古来のそんな在来植物たちが「鎮守の森」ではたくさん育っていて、季節ごとの表情を見せながら大きくなっています。

 

週に一度、世話をしながらその変化を観察するのは、実は私のささやかな愉しみなんですよ。