森守りの始まり

2013.5.24|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日もまた、スタッフのみんなとの共同作業をおこなっていました。それは、この4月20日に植樹祭をおこない、皆で苗を植えた「新しい鎮守の森」のお手入れ。具体的には、雑草引きです。

 

今回大阪府の「アドプト・ロード」制度を活用して、府のもちものである歩道の植栽帯の維持管理を私たちがさせていただくことになりました。長さ約110メートルの長い植栽帯に、約1000本の苗を植えたんですよ。

 

植える前はどうだったのか、と言えば、一応植栽帯ですから、この彩都という街ができた当時は、低木が点々と植わっていました。でも、管理するものがいないままにすっかり荒れ果ててしまって、シャリンバイが数本残るのみ、という可哀想な状態に。

 

その荒れた植え込みに、いつかしらすっかり広まっている植物がありました。ヒルガオです。そのうすいピンク色の花が、荒れた地面にせめてもの潤いだったのですが、今回は植樹のために、土から掘り返してしまいました。

 

このブログでも3回に分けてご紹介しましたが、植樹のための土づくりには、結構な日数がかかりました。そして驚いたことに、ずいぶん深いところから掘り返した筈の土から、植樹直前には、もうヒルガオの芽が出てきたんです。

 

地下の根を通じて繁殖するというヒルガオですが、そんなに深く掘り返しても、まだその下から伸びてくるその生命力にはびっくりです。そして再度、植樹直前に、なるべく根から掘り返して抜くようにした次第。

 

でも、やっぱりでした…。植樹して1ヶ月の今、もうたくさんのヒルガオが、苗の周りに敷き詰めた藁の間を縫って、顔を出しているという状況です。いやあ、驚きの強さですね(笑)。

 

私はヒルガオに何の恨みもありませんし、長い間目を楽しませてくれたことには感謝しますが、でも、植樹をした今、苗の周りから伸びて、苗に巻き付こうとしているヒルガオは、「雑草」として抜くしかないのです。

 

ごめんなあ。そういう気持ちで、今日は森のお手入れ。なるべく深いところの根っこから、ひとつひとつヒルガオを抜いていきます。スタッフとともに、私は2時間やりましたが、とても全部は終わりませんでした。

 

宮脇昭先生のいう「鎮守の森」づくりは、多くの種類の苗を混植、密植するのが特徴です。基本的に水やりなどは不要ですが、でもこの「初期のお手入れ」としての雑草引きは、しばらくは必要なんですね。

 

植えた苗も、その周りに勢い良く生えてくるヒルガオも、そして私も、同じ生命であり、そこに貴賤はありません。5年前に植えた最初の「鎮守の森」も、最初の2年間にすごい量の雑草を抜き、そしてその全てが、肥料として今の森の元になっています。

 

木を植えること、そしてそのお手入れ。ずっと続けているうち、植物の生命というものについて、おのずと色々考えさせられます。

 

こういうことを、子どもたちに教えられたらいいのになあ。子どもたちと一緒に植えて、お世話も一緒にやる。そういうのもいいなあ。今日はそんなことを思いながら、「森守り(もりまもり)」に精を出していたのでした。