檀流にトライ

2014.9.17|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は午後からお休みをいただいて、のんびりと過ごさせていただきました。そして、この間からやってみたくてウズウズしていたこと、実行に移してみましたよ。

 

先日このブログでご紹介した、檀一雄の著書『檀流クッキング』。そこに紹介された、著者が世界中を放浪する中で身につけた料理たちと、痛快なその文章。自分もやってみたいという気持ちを掻き立てられ、その機会を伺っていたというわけなんです。

 

今日つくったのは、『檀流クッキング』では「バーソー」と片仮名で紹介されていた、台湾の料理。つくるにあたってちょっと調べてみると、これは「肉燥」と書くのだそうで、台湾の「肉そぼろ」のことです。

 

「大量のネギを、薬味のようにザルいっぱいぐらい切っておく」と始まるバーソーの文章。そしてこのネギを長い時間かけて炒めるのですが、その次の文章に私はノックアウトされたのです(笑)。

 

いわく、「ザルいっぱいのネギが手のひら一杯くらいになり、ネトネトととろけるようになり、その形もほとんどなくなってしまう。そこへ肉を入れ、ザブザブとひたるぐらいの醤油を入れ、少しばかり酒を入れ、よく煮詰めるのである」と。

 

こんな感じで「数量」のほとんど出てこない料理本ですが、でも実に美味しそうでしょう?今日は時間があるので、早速トライです。冒頭の写真は、これからネギを炒め始めるところです。

 

弱火で炒めること約1時間、分量も減り、形がなくなってきました。とてもいい匂いがしてきます。カレーをつくるのに玉葱をじっくり炒めたりしますが、それを同じですね。このネギが味のベースになっている。

 

豚ミンチを入れ、醤油と酒を入れ、ちょっとオイスターソースを加えたりして、煮詰めて出来上がりました。分量は適当ですが、うん、初めてにしては良い出来かな。

 

檀流クッキングには、時間をかけて煮込む、炒めるという方法、あるいは「漬け込む」という方法の料理が多く出てくるようです。いわゆる「モツ料理」もたくさん。そこに共通するのは「手間暇が味に変わる」楽しさだと思います。

 

前回の書評でも書きましたが、出来上がりの美味しさを想像しつつ、手間を重ねていく、その「つくる歓び」が檀流クッキングの文章には溢れていて、それが「やってみたいな」という気持ちを刺激するんですね。

 

素材そのままがよい料理、一手間かけてそれを活かす料理、そしてじっくりと手を加えて素材の別の面を引き出してくる料理。なんだか家づくりにも通じる話だなあ、と思いつつ、今日はその手間暇を楽しむことができた、よい時間だったのです。

 

ちなみに出来上がった肉燥、今日は 炸醤麺(ジャージャー麺)風にして美味しくいただきました。ネギのエキスがたっぷりのお味でした!

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