歌との巡り会わせ

2015.1.3|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今夜、年末からの宮崎への帰省の旅を終え、大阪へと帰ってきました。いつも通りのんびり過ごして癒やしを得てきましたが、それ以外に今回は、新しく出会ったものがひとつあったんです。

 

冒頭の写真がそのもの。ここは宮崎県総合文化公園というところで、ホールと美術館と図書館がある場所なのですが、そこにあるこの銅像の人物に、「あらためて出会う」時間がもてた次第。

 

この銅像の人物は、若山牧水です。明治・大正を生きた歌人ですね。私もすっかり記憶から遠のいてしまっていましたが、牧水は宮崎県の生まれ。今は日向市の一部になっている、旧東臼杵郡東郷村というところの出身なのです。

 

20年ほど前、宮崎に初めて来た頃に、この銅像を見ました。その時に牧水が宮崎出身だと知ったのですが、しかし20代の私には、まだ俳句や短歌への興味は薄く、さほどの興味をもつに至りませんでした。

 

でも、4回目の年男となった今、あの頃とはずいぶん自分の興味が違ってきています。多分に「日本」というものを意識し、大切に感じるようになった。それは日本の自然というものも、そして日本人がつくってきたこの国の文化も。

 

そんな今、このタイミングで再びこの銅像、牧水と出会うことになりました。近くの神社への初詣のついでに寄った場所で、私を呼ぶように立っていたこの像。なんだか、偶然ではないものを感じるのです。

 

自然を愛し、酒を愛し、旅を愛した歌人と言われる、若山牧水。それは今の私の好みと一致するところも多く、俄然興味が湧いてきた次第。早速歌集や関連書籍を入手すべく、手配を。

 

ちなみに銅像の足元には、有名なこの歌が刻まれていました。これは、漂泊の中に悲しさ、寂しさを捨て去ってきたからこそ詠める歌なのでしょうか。

幾山河 こえさりゆかば 寂しさの 終てなむ国ぞ けふも旅行く

 

今年、年男となる正月に、ふたつ目の故郷と言える地で、ちょっと運命的に再び出会った、その地生まれの歌人。この流れの指し示す通り、しばし若山牧水の世界に飛び込んでみようと思います。

 

そこにはきっと、今の私が求める何かがある。そんな、確信に近いものがあるのです。