母校の栴檀

2014.5.30|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-05-24 12.31.59

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

先日、ほんとうに久しぶりに、自宅から歩いてすぐのところにある小学校の中へ入りました。土日が志事の私にしてはかなり珍しいことで、運動会を観てきたんです。そしてここは、私が通った小学校でもあるのですよ。

 

卒業して35年経った母校。今までも何度か入っていますが、今回は特にその年月を感じさせる色んな変化があちこちに感じられて、昔の記憶をたどりつつ、感慨にふけっていた次第。

 

私は昭和42年の2月生まれ。この前年は「丙午(ひのえうま)」の年で、子作りを避けるべし、という迷信があり、出生率が低い年でした。ですから生徒数は少なかったのです。それでも一学年6クラス。私の弟の学年などは10クラスありました。

 

でも今は多くて一学年4クラス。普通は3クラスですね。ですから、教室がかなり余る。そして一方で、建物は老朽化への道をたどっていく。ということからでしょうか、最近、校舎がひとつ解体撤去されてなくなりましたね。

 

合わせて講堂(兼体育館)も建て替えられ、そして残った校舎にも、耐震補強工事が実施されていました。冒頭の写真に写っているのがその部分。あまり見た目がよいとは言えませんが、古いものは昭和32年の建築ですから、補強工事はやむを得ないところでしょう。

 

でも、残っている校舎はほぼ私の想い出のままの姿です。正門の構えもあまり変わっていません。私の記憶と一番違っていたのは、正門を抜けた先にある、植え込みの姿でした。大きな樹が校舎と変わらない高さにまで届いていますよ。35年経っているのだから、まあ大きくなるのはあたり前ですが…。

 

この時季に可愛らしい花をたくさんつけ、緑の間に霞がかかっているように見えるこの樹は、栴檀(センダン)ですね。栴檀は成長が早いと聞いたことがありますが、私の記憶ではこんな大樹ではないんです。35年で、ずいぶん伸びたのでしょうね。

 

栴檀は元々とても好きな樹ですので、こんなに大きくなっていることに、とても嬉しくなったのです。そして、小学校と栴檀の樹からの連想で、あるニュースを思い出しました。

 

3年ほど前、沖縄に自生している栴檀がインフルエンザに効く、という話があったんです。沖縄の栴檀から抽出した成分がインフルのウイルスを死滅させる、ことが実験により証明されたのだそうです。現在は、おそらく製品化に向けた動きが進んでいるのだと思います。

 

今も昔も、インフルエンザが流行って子供たちが罹患し、その数が増えると小学校に学級閉鎖が起こる、というのは同じ。学校にもよく植わっている栴檀の樹から、子供たちを救うインフルエンザの特効薬ができるなんて、とてもいい話ではありませんか。

 

久しぶりの母校で、補強しながら使われていく校舎と、今や学校の「主(ぬし)」のように聳え立っている栴檀の樹。インフルエンザの話も合わせ、「生き長らえる」ということについて少し考えさせられるような、そんな時間でした。