涼と熱の日

2015.8.4|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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〈なんとも涼し気な玄関の風情。これと、そしてその対照的なメンテ志事をともにこなした日でした。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は、二軒の木想家へお邪魔し、対照的な時間を過ごしてきましたので、それを書きましょう。暑い夏とは言え、なかなか刺激的な時間でしたから。

 

一軒目は、冒頭の写真のお宅。これ、玄関の上がり框のところです。式台にお花が飾られ、なんとも涼しげな雰囲気。実際にここは山の中にある家なので、暑さもましでとても心地よい。

 

左側にある壁には、お手持ちの絵を飾れるようになっていて、この裏側は収納です。で、その下の部分にも穴を開けるようにしているのがおわかりでしょうか。その向こうにある部屋と玄関との間で、床面に風が走るようにしてあるんです。

 

その狙い通り、この場所の心地良い風が玄関から部屋へとすうっと通り抜けて、なんとも言えない涼し気な雰囲気になっていました。ここのところの暑さを、忘れさせてくれるひとときでした。

 

そして、その後お伺いしたのが、こちら。

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これは、別の木想家の「小屋裏」です。小屋裏というのは、屋根裏のこと。冬場に太陽熱を利用して床暖房するシステムが、ここに置かれています。この機械のメンテナンスのお話が今朝あり、急遽訪れた次第。

 

ここ、床に敷き詰められているのは断熱材です。夏場はこのシステムが屋根の熱を一旦取り込み、そのまま屋外へと排出するようになっているので、すごく熱くなる。それを2階へと伝えないために、敷いてあるんです。

 

そう、この機械には今屋根からの熱気、80度を超える熱風が取り込まれています。部屋の温度は50度を超えているでしょう。まあ、まさにサウナですね。その熱風から、このシステムはお湯をつくっています。

 

機械の故障らしいので、どうしてもこの部屋に入っての作業になります。もう、たちまち汗だく、着ているものはすべてびっしょりになってしまいました。思わぬメンテ作業とは言え、これはきつい(笑)。

 

でも、おかげで原因も分かったし、すぐに対処の手を打つことができました。この夏のうちに処置しないと、また困ることでしたから、早く駆けつけてチェックができてよかった。

 

住まい手さんも心配してくださって、サウナ状態の小屋裏から出てきた私に、「はよ水飲み!」と。アイスキャンデーもご馳走になって、灼熱の後の思わぬ涼しい時間も過ごさせていただきました。

 

住まいの熱環境は、このように計画の内容次第で色んな場所をつくりだします。風通しと、家に集まってくる熱気をどうさばくかで、ここまで涼し気な空間をつくることも、こんな高温の場所をつくることもできる。

 

それぞれに上手に、それぞれの季節の熱特性をうまく利用すれば、暮らしに役立つ場所をつくることが可能、というわけですね。今日は極端に違う二つの場所を体感して、なおさらそれが肌身にしみてよくわかった一日でした。