火遊びのススメ?

2012.12.4|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。お家の設計士、山口です。

 

先日「家の誕生日」と一年点検でお伺いした、岡山のSkさん宅。大きめの薪ストーブが設置されていて、私たちのためにその日も暖かくしてくださいました。

 

点検を終えてから薪ストーブに火を入れてくださったのですが、Skさん宅では、それは子供たちの役目になっているようで、トモくんととミキくんが二人で、上手に着火剤を使って火を点けてくれたんです。

 

なかなかやるねえ、という話をしていて、改めて思いました。薪ストーブを知らない大多数の子どもは、こうして「火をつける」という行為をほとんどしないし、知らないのだなあ、と。

 

KJワークスでは薪ストーブを頻繁に設置しているので、なんだか「火をつける」ということが当然のように思っていますが、暖炉や薪ストーブがある家というのは、全体から見ればほんの少しの割合に過ぎません。

 

私の親の世代だと、火というのは炊事や風呂の焚付などに使われる、毎日のものでした。私が子供の頃にはそれはありませんでしたが、でもまだ焚き火などで、割りと火をよく見ていたように思います。

 

でも、現代の住環境からは、直火というのはどんどん消えていって、電気に変わったりしていますね。給湯も、炊飯も。最後の砦のガスコンロも、IHを導入すれば、火はありません。もはやアウトドアで、キャンプファイヤーをする時くらいか!?なんて。

 

ましてや、自分で火を点けるという機会は、本当に少なくなっていますね。仕方のないことかもしれませんが、何だか寂しい気持ちになってしまった私なのです。

 

そういう危険なものの扱いを、大人が子どもに教えること。それも大切な暮らしの知識の伝承だし、危険なものを知り、それに気をつけないといけないことを子供たちが体で学ぶことは、何にも増して大事なことですものね。

 

原始時代、獣を遠ざけ、暖を取り、灯りともなる火は、「人の暮らし」そのものだったと思います。だからこそ、人は薪ストーブや暖炉の火に安らぎを感じるのだと、私は思います。

 

でも、その安らぎの元は、現代の暮らしから徐々になくなってしまっている。危険を知り、扱いを覚えて得られる安らぎ、それも知らない子が増えている。

 

これはいけない、子供たちには、今やもっと火遊びをさせないといけないのでは!?

燃えさかる炎を見ながら、私はちょっとそんな過激なことを想像してしまったのでありました。