無垢の素材に囲まれて

2013.3.10|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家の設計士、山口です。

 

先日、ふらりとご来館されたお客さまから、「家族皆で使えるパソコンカウンターをつくりたいんですが…」とのご相談をお聞きしました。長さは230センチほどで、とのお話です。

 

内容をお聞きすると、ご自宅を新築されて、その部屋に合わせて無垢の木のカウンターをつくりたいが、既成の家具ではちょうど思うものがなくて、ということでした。

 

では、一度ご提案します、とお受けし、どんな色目の板がお好みですか?と聞くと、「かぐら」の床をさして、こういうちょっと赤みの色目の板が好き、とおっしゃいます。

 

なるほどなるほど、では探しますね、とお話して、家具屋さんと話して候補にしたのが、冒頭の写真の無垢の板。チェリーですね。まだ色は薄いですが、時間をかけてこれよりも濃くなっていくはずです。

 

実はこの写真は、それをお客さまにお伝えするため、メールに添付した写真なんです。好きな色と言っておられた床の上に置いて、この紅い色目がもっと濃くなりますよ、との文面と、簡単な図面を添えて。

 

そして今日、私のメールを受けて、再度ご来館下さり、打合せをさせていただきました。実際の板を確認していただいてから、お客さまが笑顔でいわく、

「図面の形もいいと思うし、板も素敵ですが、ちょっと予算オーバーですねえ(笑)!」

 

さあ、どうしましょう。そこから、他の板のこと、どのようにつくるとコストダウンできそうか、などなど、「かぐら」にある色んな置き家具、造付け家具をチェックし、それぞれの素材を確かめながら、楽しい検討のお時間でした。

 

今後、できたら別の家具もつくりたい、というお話が出たので、でしたらパソコンカウンターよりもそんなTVボードの方にご予算配分されたらいかがですか?とのご提案もさせていただき、今回のカウンターは集成材を使った仕様になりそうです。

 

このチェリーの板はお蔵入りとなってしまいましたが、実際にここにある素材を色々見ながらの打合せで、お客さまにとても具体的にご理解いただき、納得していただくことができました。家でも家具でも同じだと思いますが、「出来上がりがイメージできる」というのは、とても大切なことですよね。

 

今日はあらためて、この「かぐら」で無垢の素材に囲まれながら造作家具の打合せをすることの楽しさ、それをお客さまと共有できた気がして、私自身もとても得るものがあったのでした。ありがたいことです。

 

ということで、うん、今回出番がなかったチェリーの板くんには、いずれつくって下さる(はずの)TVボードの天板として、再登場してもらうことにいたしましょう!