猛者へのセミナー

2014.2.7|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は朝から、「みのおのまち商学校」と題した、箕面にある店が開催するセミナーの講師でした。今日私が担当したお題は、「木の椅子いろいろ」です。くらしの杜にたくさんある木の椅子について一緒に学びましょう、というもの。

 

冒頭の写真のように、椅子を色々と並べて準備は完了。しかし…。残念ながら今日のセミナーは事前のお申し込みが少なく、結局お一人のお客さまと、セミナーというより、一緒に座ってみながら色んなことをお話しする、というマンツーマンの会になったんです。

 

一応レジュメはご用意していますが、正直、お一人ですから、それに沿って、というよりは、ご質問をお受けして、私の知っていることをお話していこうかな、そんな風に思っていました。

 

そうしたら、そのお一人のお客さまが、かなりの猛者(もさ)というか、強者だったんです(笑)。椅子が好きで、色んな木の椅子をもってらっしゃるという方。ちょうどお歳は還暦過ぎくらいかと思われる、紳士でした。

 

レジュメの中身を「こんなことお話していこうかと思います」と言ったら、それも改めて知りたいから是非聞きたいとのこと。そして私が話す内容への反応として、そのNさんがお使いの椅子のお話も徐々に出てきます。その中身が凄い。

 

H.ウェグナーがお好きとのことで「Yチェアが6脚、全部違う木であります。チェリーとか」とおっしゃる。お、チェリーのYチェア、あまり見ませんね。いいですよね!ん、6つも木の種類、あったかな?私、すでに話に引き込まれつつあります。

 

「でも、私はザ・チェアっていうやつに座ってるんですけどね」とサラリと言われる。おお、ザ・チェアですか。いいですねえ!私も欲しいです。最近はリプロダクト品もあるけど、全然違いますよね!私、もう本来の説明をやめてしまっています。

 

「ウェグナーのソファベッドもあるんですけど、犬が乗るとすごく動くんです」と仰せになる。うお、あのデイベッドってやつですか?へええ、今度見せてください!いや、もう完全に立場が逆転しています。

 

「木じゃないのもあって、PK何とかっていうのの、足がステンレスじゃなくて鉄のやつで、重くて」と。ははあ、ポール・ケアホルムですか。Nさん、おみそれしました。

 

そして、それらの家具を入手された方法の話もとても面白かったのです。一般の販売店でなく、たとえばデンマーク大使館などの家具が部分的に壊れたりして使わなくなったものを、ちゃんと修理してまた売る、というような特殊な販売店があるのだとか。ですから、今はつくっていない昔の型が比較的安く手に入る、というような。

 

もちろん、お話を聞くだけではなくて、私も講師ですから、色んなお話をしたんですよ。特に、色々な木の違いや、イスとテーブルの寸法関係の話などは、とても楽しんで聞いていただけました。名作と言われる木の椅子を使ってみて、やはり日本人の寸法と微妙に合わない部分もある、とも言っておられましたね。

 

そんなわけで、今日は正直なところ、セミナーという感じではなく、「木の椅子談義」という感じの時間だったのです。でも、それは非常に楽しいものでした。私も木の椅子のプロではないし、「好きなもの同士」で色んな椅子を座りくらべながら、とても良いご交流をさせていただいた次第。

 

たくさんの方に来ていただいてのセミナーも無論ありがたいのですが、今日は今日で、とても素敵な方とお知り合いになれた、感謝すべきひとときだったのです。Nさん、今日は本当にどうもありがとうございました!

 

※ちなみに文中のザ・チェアとは、これです。

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