畳の間の傑作

2014.2.18|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-02-18 14.04.04

 

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は池田へ行ってきました。木想家の新築現場で、お客さまとの現場打合せです。大工さんの作業が今週いっぱい、という状況の中、壁や天井の仕上げの色の再確認、そして襖に張る和紙など建具の確認、造付家具の確認などです。

 

さて、冒頭の写真、これは何でしょうか?先日の記事に続いて、木のお風呂?いえいえ、そうではありません。これはこの家の大事な場所、1階「畳の間」の中心に位置しているものです。桧の枠が美しいですね。

 

そう、これは「掘り炬燵」です。四畳半の畳の間、その中央の畳の部分が掘り込みになっていて、そこに炬燵を据え、足を入れて暖かさを楽しめるもの。今日はそれが、棟梁の手によって仕上がっていました。

 

写真で足を入れておられるのが、施主のTsさんです。図面や実際の段差などで確かめながらつくってきたこの掘り炬燵の高さ寸法を、今日は体感いただいた次第。高さはもちろんバッチリ、その質感も含め、たいへん喜んでいただきました。

 

これは掘り炬燵の穴ですが、上に設置する座卓も、一緒に製作します。布団をかぶせて使い、発熱する器具は床への置型のものを使用する計画。その器具の高さも含めて決めた掘り込み寸法なんですよ。

 

写真に見える桧材の枠は、取り外し可能で、四つにばらせます。そして枠を取り外すと、座卓がこの穴の中にぴったりとおさまり、四本の枠も中に仕舞いこんでしまえます。

 

そして半畳の畳を敷くと、普通の畳の間。お客さまが泊まられたり、法事の時などは、掘り込みのない状態にしておくという仕掛けですね。最近は掘り炬燵自体が少なくなりましたが、KJWORKSでは今まで何回か、こういう「造付け可動掘り炬燵」をつくってきています。

 

冒頭に「お風呂ではない」と書きましたが、今日の打合せでは、そのあまりの質感の良さに、Tsさんから思わず「これ、お湯入れられないんですか?」というお言葉がでたほどですよ(笑)。

 

確かに、周囲に畳が敷かれ、座卓が置かれると、この掘り込みの中はあまり見えなくなってしまいますね。ちょっと残念な気もします。それほど無垢材の掘り込み、いい感じです!

 

この掘り込みの他にも、階段の落下防止のためにつくった「棚と一体化した柵」が出来ていたり、造付けの本棚が出来ていたり。この段階になってくると、お客さまにも最終のイメージがとてもわかりやすくなるので、現場での嬉しさもひとしおですね。

 

もう今週いっぱいで棟梁の施工も終わり、とTsさんにお話すると、とてもお名残惜しそうにしておられました。現場での打合せを繰り返すうち、棟梁とも段々仲良くなってきて、皆さんやはり最後はそういうお気持ちになるようですね。

 

現場で実際に手を動かしてくださっている職人さん方と、木の家のお施主さんが仲良くなって、そしてこの掘り炬燵のように心をこめてつくられた仕事を、一緒に喜ぶ。それはなんと素晴らしいことでしょう。

 

KJWORKSが考える、お客さまにとっての「納得の家づくり」とは、「みんなで家づくり」ということであり、それは「家を愛する」こと、そして「住み続けられる家」へとまっすぐに続く道です。今日も現場でそのワンシーンを見られたことが、嬉しくてなりません。