神前からスタート

2014.10.8|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日の午前中、雲ひとつない素晴らしい快晴のもと、東大阪市で新築する木想家の地鎮祭が、厳かに執りおこなわれました。Stさま、本日はまことにおめでとうございます。

 

地鎮祭は、私たちKJWORKSとお施主さまだけで、略式として土地のお清めをおこなう場合と、今日のように神主さんにお越しいただき、きちんとした式典「地鎮祭(とこしずめのみまつり)」としておこなう場合とがあります。

 

今日は紅白の幕やテントも用意し、神様への祭事としての開催でした。祭壇をしつらえ、山のもの、海のものをお供えします。神主さんの進行により、皆で工事の無事を祈りました。

 

冒頭の写真は、式典が終わった後に祭壇と「盛砂」を撮ったものです。祭壇には、皆がお供えした榊の枝が置かれていますね。参加者が順番にこれを供えて、二礼二拍手一礼していくんですよ。

 

そして盛砂の中には「鎮物(しずめもの)」が置かれています。盛砂に鎮物を据えるこの一連の儀式を「地鎮の儀(じちんのぎ)」と言い、これがいわば地鎮祭のメインですね。

 

地鎮の儀はいくつかの所作に分かれています。今日の場合はまず、施主であるStさんが鋤を使ってこの盛砂に穴をあけられました。これを「穿初めの儀(うがちぞめのぎ)」と言います。

 

次に、神主さんがその穴の中に鎮物を据えられます。「鎮物埋納の儀」ですね。そして最後に施工者を代表して私が、鍬を使って鎮め物に左右から砂をかけました。これを「鍬入れの儀(くわいれのぎ)」と言います。

 

設計者と施工者が別の時は、この前に「刈初の儀」というのがあったりしますが、KJWORKSの場合は設計施工を共におこないますから、上記のような感じですね。ちなみにこれは関西のやり方です。

 

では、この「地鎮の儀」の一連の流れは、どういう意味か。神様の御前で、施主と施工者が共同して、地の神様への鎮物を捧げる。それは本当の工事に先立って、神様の前で施工がスタートすること、なのですね。

 

ですから、施工者が鍬入れをする時には、これが工事の始まり、という気持ちを込めて、左から、右から、左からと3回に分けて砂をかけます。「エイッ!エイッ!エイッ!」と気合いを入れて、やるんですよ。

 

ここが、祭事の上での着工なんです。そしてこれから始まる基礎工事の時には、今日の鎮物を基礎の中央部の下に埋めて、その上に建物をつくっていくことになるのです。

 

今日もそのスタートをしっかりと神様に見ていただくことができました。青空のもと、一連の儀式を無事におさめられたStさんの晴れ晴れとしたお顔がとても印象的で、私も嬉しくなったのでした。