積み重なるもの

2013.5.21|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は午前中、スタッフのみんなと「薪切り」に精を出しました。正直、いまもうヘロヘロでありますw。

薪切りは、「KJWORKSがつくる木の家 木想家」の各現場から帰ってくる、もう家づくりの現場では使えない木の端っきれ(これを「端材 はざい」と言います)を、薪ストーブの薪としてカットする作業です。

 

私たちの家づくりでは、可能な限り「木をゴミにしない」よう、その利用を徹底しています。端材は薪という燃料として使いつつ、格安でお客さまへも販売しています。

 

それと並行して、DIYや日曜大工の材料としてもご提供できるようにしたり、さらにもっと小さいもの「木っ端(こっぱ)」もお分け出来るようにしています。

 

そして本当に細いもの、小さいものは、「くらしの杜」に鎮座している「おくどさん(竈)」の焚付に使います。コラボ食堂のオーナーの方も、私たちの「おもてなし会」での調理にも使いますから、焚付の小さい木はいくらあってもいいんですよ。

 

なぜそんなに「木のゴミを出さない」ことにこだわるか。簡単にいえば「勿体ないから」です。でも、私自身の感覚を言葉にすると、「その木が経てきた時間を思うと、とても捨てることなど出来ない」となります。

 

ほんの小さな木っ端になった木片でも、その元の木は建築用材に使われるような、大きな木なんです。冒頭の写真に写っている、薪となった木々の中に、私よりも年下の木は、ほとんどないでしょう。むしろ、私のおじいちゃん、おばあちゃんよりも年上の木も、たくさんあるはずです。

 

木の家づくりを続けてきて、そういう100年を超える時を生きてきた木々と触れ合うなかで、「その時間を無駄にはできない」、そんな想いが常に頭にあるんですね。

 

昔、こういう秀逸なコピーがありました。「時は流れない。それは積み重なる。」というんです。確かウイスキーのコピーだったでしょうか。でも、木という素材には、もっとそれを感じます。

 

冒頭の写真には「薪」が積み重なっていますが、その積み重なりの後ろに、さらに気の遠くなるような「時間」が積み重なっているんですよね。

 

KJWORKSのスタッフはみな、そのことに想いを馳せることができる、木が好きな人ばかりです。そんなスタッフと薪切りに汗を流すのは、体はしんどくても、心は爽快な時間なのであります。