窓になるまえに

2013.8.2|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日も、昨日おじゃました越井木材さんのお仕事から、ご紹介を。一日経っても、頭から「すごいなあ」が抜けない、今日の山口なのであります(笑)。

 

色んな木材の特殊加工を見て、最後に本命・木製サッシの加工工場を見学させていただきました。本来ラインがお休みの日だったのですが、私たちのためにわざわざ動かしてくださったのです。感謝です。

 

設計・管理部の平野が「木製窓ができるまで」というタイトルで、この木製サッシを加工するCAD-CAMのすごいマシーンのご紹介を動画でしていますので、そちらもご参照下さい。

 

この加工機はドイツ製の凄いヤツ。その正確無比な切削、そのスピードたるや、見ていてまさに爽快になるほどの代物で、スタッフは皆、その刃さばきに見惚れてしまっていたのでした。

 

私はそっちも気になるのですが、その近くにズラリとぶら下げられている木片たちに、ついつい目が引き寄せられてしまいます。木が上から吊られてたくさん整列しているさま、なかなか美しいでしょう!?なんだか木琴を立てたみたいですね。

 

この吊られているモノは、先ほどの高速加工機で加工された、木製サッシの一部なんです。なぜ吊られているのかというと、塗装をしたあとだからです。この塗装がこれまた凄い。

 

このように、ひとつひとつの部材を加工して、加工したあとに塗装して、それから組み上げていくんです。組み上げてできたものに塗装するのではないんですね。

 

こうすることで、部材の一つ一つ、その6面すべて、組んだら見えなくなるところにまで確実に塗装ができます。しかも、この塗装は4回繰り返されるというのですよ。一つの部材に4回塗装、それからやっと組立てなんです。

 

塗装といっても無論、ペンキのようなものではありません。木の色合い、木目を生かしながら、耐候性を高めるためのもの。いやあ、サッシづくりにおいても、やはり徹底した「高性能化」の技術が駆使されていました。

 

木の家に似合う木のサッシ。日本でも、徐々にメーカーが増えてきていますが、まだまだ家づくりでの使用率はとんでもなく低いです。国内すべてのサッシの中での木製サッシのシェアはわずか0.5%です。ちなみに、北欧三国では、その普及率は95%です。

 

四季による気候の変動が激しい日本という国に、もっと木製サッシを根付かせたい。そのためには寒さに強いだけでなく、気候変化や台風にも負けないものをつくらねば。越井木材さんのそういう考え方が、このサッシの製作工程にあらわれているような気がしました。

 

工場を見学する、ものづくりの現場を見るということは、そういった企業の姿勢をも垣間見せてくれるがゆえに、とても楽しく、やめられないもの、なんですね。