窓の日除け

2013.7.29|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日の北摂は、朝から雨が降っています。そんな中、住まわれて3年目の木想家へ、先日電話でお聞きしたご相談について、お話しに行ってきました。

 

そのご相談というのは、2階が暑くてたまらないので、どう対処したらよいか?という内容でした。今日は雨なので涼しいですが、晴れるとかなり熱がこもるようで、とのこと。

 

このお宅の2階には、階段を上がったところに共用のスペースがあって、そこから南に向いて大きな掃出窓が2つ付いています。そしてその先が、物干場ともなる大きなバルコニーです。

 

その掃出窓は、もう最高に日当たりが良いんですね。もちろん上部に深めの庇をつくってあるのですが、今年の猛暑には、それも歯がたたないようで…。「何か良い方法はありませんか?」とのお話。

 

冬は陽が低く、奥まで明るさと暖かさが入ってきて、もう最高に気持ちのいい場所ですが、夏はそのままでは、庇はあると言っても、どんどん熱が入ってきます。庇以外にも何らかの「日射遮蔽」があったら効果的、というお話をさせていただきました。

 

日射遮蔽とは、要するに「日除け」ですね。それを考えるとき、最も大事なのは「窓の外で遮蔽する」ことです。最初「遮光カーテンをつけたら少しマシになりますか?」とのお話もありましたが、窓の内側での遮蔽は、そんなに熱をシャットアウトすることができません。遮光カーテンが熱くなったら、やっぱり内部に熱が伝わるから、ですね。

 

冒頭の写真は、お話を終えて1階のダイニングテーブルでお茶をいただいている時に撮ったもの。このお宅のお庭は、それは素敵なのです。サクラやカツラ、ジューンベリーなど、たくさんの落葉樹が植わっているんですよ。

 

この緑は、見るからに涼しげで気持ちいいのもありますが、1階ではこの樹々が、最も効果的な「日除け」にもなっているんです。手前のカツラは2年で大きく育って、美しいハート形の葉が、ダイニングに日陰をつくってくれます。

 

でも、2階の窓にはこの手は使えません。1階の日除けは効果的にできて、2階はできていないということが、余計に2階を暑く感じさせる、という面もあるのでしょうね。

 

今日、私からは、非常に効果のある日射遮蔽の手法をお話してきたんです。日本人が、長い歴史の中でつくった、素晴らしい「日除け」の装置を。まずはこの夏、それを一度試してみることになりました。

 

最もありきたりですが、でも非常に効果のあるその装置。もうおわかりでしょう。そう、それは「簾(すだれ)」であります。「なあんだ」と言うなかれ。先人の知恵を活用しない手はないのですから!

 

昨今案外見落とされている簾。このお宅にも初めて付きます。夏の終わりにその効果をお聞きしに行くという、そんな楽しみが出来た、雨の月曜日でした。