箱がいっぱい

2013.8.26|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は木想家の現場確認に行きました。吹田の二世帯住宅です。大工さんの工事はもう終盤、あと2、3日で終わるところまできていました。

 

KJWORKSの大工さんによる「木工事」の一番最後にくるもの、それは造付けの収納・棚の類です。下足入れ、本棚、扉付きの収納棚、といったものですね。

 

冒頭の写真は、この木想家の玄関を入ったところ。二世帯住宅ですが、玄関はひとつです。二世帯分の収納が玄関まわりには必要となるため、このように両側にびっしりと棚がつくられています。

 

両側とも、間口170センチほど。床から天井まで、扉あるいは引戸のついた収納になります。そして正面の階段の下も収納となり、二つの家族のモノを収めるのに使われます。まさに「箱がいっぱい」の玄関ですね。

 

家づくりの中で、このような造付けの「箱」のつくり方は、2通りあります。ひとつは、家具職人さんが工場でつくって、現場に運び込み、据え付ける方法。これはいわゆる「家具工事」ですね。

 

そしてもうひとつが、今まさにこの二世帯住宅でおこなわれている、大工さんが現場で組み上げていく方法。私たちはこうやってつくられる家具を「造作(ぞうさく)家具」と呼んだりしています。

 

本来、扉付きの収納棚のような箱の家具は、工場でつくってもってくるのが普通だと思います。家具づくりには精度が要求されるため、工場でつくった箱を現場で組み合わせる方が楽なんですね。ただし、その分コストのほうがアップしがちです。

 

でも、KJWORKSの大工さんたちは、こういった棚類、下足入などの箱家具は、あたり前のように現場で組んでくれます。確かな腕ということもありますし、常にそうしているので慣れている、ということもあります。

 

さらに、くらしの杜の「ものづくり工房」には、このような箱をつくるための集成の板材を精度よくカットしてくれる「パネルソー」という大きな機械も、用意されているんですよ。

 

寸法通りに箱のパーツをカットしておいて、それを現場で組むという作業によって、高い精度で現場施工ができますし、現場でゴミも出ないという利点もあって、とてもいいことですね。

 

そんなことで、どの木想家の現場でも、大工さんがつくる「造作家具」の箱がいっぱい、ということになります。この方法にすることで、注文住宅ならではの造付けの棚や下足入れを、必要以上のコストアップをすることなくお客さまにご提供できます。

 

今日も棟梁にお話しました。「いつもいっぱいの箱づくり、ご苦労さまです」と。「ほんま、この家は特に多いなあ」と笑っておられました。

 

機械の補助も上手に使いながら、高い精度でその家だけの造作家具をつくってくれる大工さんたちは、やっぱり木の家づくりの中心的存在なんですね。KJWORKSの宝物、なんです。