素材に吹きこまれたもの

2015.3.3|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

kojarusan

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日はまた一人、KJWORKS阪神の木の空間に、素晴らしい才能をおもちの方がお見えになりました。ジャンルは違っても、同じものづくりの方と出会うのは、本当に楽しいです。

 

ご紹介くださったのは、先日ここに「エリアマイスター集う」として書いた会議にご参加くださった、アロマライフデザイナーの横田さん。「山口さんに是非ご紹介したい方がいて、その方との打合せに場所を使わせてもらえますか?」とのお話。

 

どうぞどうぞということで、今日のご対面となりました。冒頭の写真がその方、ペーパークイリング作家のこじゃるさんです。ペーパークイリングPaper Quilling)というのは、細長い紙をクルクル丸めてつくったパーツを組み合わせていろんな造形をしていくペーパーアートだそうです。

 

言葉ではよくわからないと思います。冒頭の写真、こじゃるさんのベレー帽についているのが、まさにその作品。ちょっとアップにしてみましょう。

2015-03-03 13.17.36

 

この非常に精緻な造形のすごさが伝わりますでしょうか?細い幅の長い紙を巻き、それを押し出してかたちをつくる。よく見るとあちこちで紙がくるくると丸く巻かれているのがわかってきますよ。

 

ウサギも、トランプの絵柄も、ポットやカップも、そうしてつくられています。そして、そう、全体の造形はあの「不思議の国のアリス」の世界を表しているのですね。これはすごい!

 

私も作品の実物は初めて拝見しましたが、まさにこれが「こじゃるworld」なのだということがよくわかりました。技巧も素晴らしいですが、それをクラフトからアートの領域に高めているもの、そのアイデアとセンスが輝いていることが。

 

可愛らしくて、なおかつその中に素晴らしい感性が光るこじゃる作品、無論かねてより人気の作家さんですが、この度いよいよ世界へ羽ばたこうとしてらっしゃいます。この9月にイタリアはミラノで開催される「Japan Art Tasting EXPO 2015in Milano」へ出展されるとか。

 

これ、出展に選抜されるだけでものすごいことのようです。でも目の前のこじゃるさんはとても自然体で、作品やご自身のこと、楽しげに色々とお話してくださいました。横田さんと三人で、本題の打合せ以外でずいぶん盛り上がった次第。

 

そして、帰られてから下さったメッセージに、私はさらに「出会いに感謝」でした。そこにはこう書いてあったんです。「紙も木からできているのであたたかみの感じが似てるなあ」と。実は私も今日、同じことを考えながら作品を拝見していたのでした。

 

木や紙といった自然素材のもち味に、技巧と感性と創意、なによりも想いを吹き込んで、ある「かたち」をつくっていく。その吹きこまれたものこそが、作品の命となって人の心に響くのだと思います。

 

KJWORKSのつくる木の家もまさにそうありたい。大きさは違えど、人に伝わるものづくりの根っこは同じですね。こじゃるさんのご活躍は、きっと海外へも同じく広まっていくことでしょう。