色とりどりの透明

2014.5.24|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

1169616717

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

先日、KJWORKS阪神の新事務所での使用の打合せを兼ねて、大阪市は立売堀で志事をしておられる、二人のプロフェッショナルを見学に訪れました。そのひとつが、KJWORKSがいつもお世話になっているステンドグラス工房「アトリエアゴ」さんです。

 

以前にもこのブログに書いたことがあるのですが、「ステンドグラス」と聞いて一般的に想像される「教会にある絵のような窓」というイメージとは、アトリエアゴさんのつくるステンドグラスは全く違ったものです。

 

ステンドグラス、ものによっては毒々しいほどの原色の濃さが鼻につきませんか?アゴさんの作品はそうではなく、ガラスそのものの魅力、そしてそれを最大限に引き出すデザインと組合せの技術による、上品極まりないもの。

 

KJWORKSの木想家では、引戸の一部にステンドを組込んだりしてよく使いますが、その時には必ずお客さまをアゴさんの工房へお連れして、まずその膨大なガラスのストックと作業風景を見ていただきます。

 

すると、「こんなのとは思わなかった」と言われて、皆さんすぐにファンになってしまわれます。今回お連れした、私の「暮らしの志事」のお仲間、Jqualiaの松下さん、「収納の巣」の宇野さんも同じでした。暮らしをサポートするプロの目から見ても、今までのステンドグラスの概念を覆すほどの「素材の魅力」にあふれているんですね。

 

冒頭の写真は、アトリエアゴさんのおそらく最大の志事でしょう。東大阪にある「司馬遼太郎記念館」に据えられた幅6m、高さ7mというステンドグラスで、私が最も好きな作品です。どうでしょう、色は全く入っていないのに、この素晴らしい豊かな表情!

 

「日本人の顔」を表現したというこの作品、約50種類ものクリアーガラスのみで構成されています。クリアーガラスにも非常に多くの種類があるんですね。「吹きガラス」や、今はもう日本にはない「型ガラス」などをたくさん組み合わせることで、この豊穣な表現は出来上がっています。

 

それぞれのガラス自体のもつ表情、その組合せに窓の外の空や緑が入って、まさに「色とりどりの透明」が観るものの心に染みていくようです。これこそがアトリエアゴさんの真骨頂、私はそう思っているんですよ。

 

昨日はそんなアゴさんの見学と、冒頭に書いたようにKJ阪神事務所での採用をお願いしてきました。使う場所は、入口のドアです。簡単なスケッチをお渡しし、打合せの間に良きアイデアもいただいて、何か形が見えてくるように感じられた次第。

 

実は、立売堀の二人のプロのうちもうお一方にも、このドアのことを相談しています。そのこともまたこのブログに登場することでしょう。果たしてそのお二人の共演で、KJWORKS阪神のドアはどんな「立売堀仕様」になるのでしょうか。乞うご期待であります!