肌合い、色合いを識る

2014.4.30|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-04-23 18.19.50

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は「色」のお話です。先日ここに「お店がつくり手」と題して書いた、「インテリア末永」さんへの訪問の際に教えてもらった、とても面白い塗料のことを、もう少し。

 

オーストラリア生まれの塗料「ポーターズペイント」というものですが、今まで私が見てきた塗料とはずいぶんと違っていたのです。とても新鮮な思いで、末永さんのご説明を聞いていたのでした。

 

まず驚いたのは、その質感です。粗めの石英が含まれていてザラッとした漆喰のようなタイプ、大理石の粉が含まれていてサラッと柔らかい風合いに仕上がるタイプなど、どれもとても好ましいテクスチュア。

 

さらには、鉄の粉が含まれていて、塗ったものが鉄で出来ているように見えるという、そんなものまで。そしてそれが濡れると、ちゃんと錆びるというのです。錆びた質感を出すことが出来る塗料なんて、初めて知りました。

 

同じくサテン生地のようなタイプや、銅が含まれていてちゃんと緑青(ろくしょう)を吹くもの、などなど。従来の塗料の枠を超えた、驚くべき塗料だと、感心しきりでした。

 

そしてもうひとつ、私がとても惹かれたのは、その色合いです。先日も書きましたが、とても微妙な、美しい色に調合されていて、どれも「これなら塗ってみたいなあ」と思わせるものばかり。

 

この業界の人なら誰でも知っている「日塗工(にっとこう)」と略される「日本塗料工業会」の色見本にある色とは大違いです。ビビッドなものも、優しいものも、どれも何とも言えずよい発色なのでした。

 

ちょっと褒めすぎかもしれませんが、それくらい私が「塗料」というものを知らなかったということですね。KJWORKSの木想家には、基本的に室内の塗料は登場せず、漆喰や左官材料が主役ですから。

 

でも、全体の中でポイントとしての壁をこのような良い風合い、良いテクスチュアのペイントで仕上げる、というのもなかなか面白いですよね。まさにそんな創作意欲を掻き立てられる、そういう材料だったという次第。

 

あ、最後まで冒頭の写真のことに触れていませんでした。この色見本帳をご紹介しましょう。これは「チョークボードペイント」。チョークボードとは黒板のことです。その名の通り、塗ると黒板になる塗料です。

 

しかし、この色とりどりのサンプルはどうでしょう!黒板といえば濃い暗緑色というイメージがどうしても付きまといますが、それを鮮やかに払拭してくれるような、とても素敵なラインナップですよね。

 

子供さんの部屋、あるいはキッチン周りに、家族のコミュニケーション用のちょっとした黒板があったらいいな。そんなことを私も家づくりの中で思います。でも、あの「黒板の色」のイメージがそれを邪魔してしまっていたことを、ここに告白いたします。

 

でもこれからは、「OOMPA LOOMPA」「HOOLA HOOP」「GRASSHOPPER」といったその名も可愛い色たちから、その黒板を選ぶことが出来るんです。これ、かなり楽しいことですね!

 

このチョークボードペイントをはじめとするポーターズペイントとの出会いで、今まで出来ていなかった全く新しいインテリアのご提案が、これからお客さまへと出来そうな予感です。

 

何だか、出会ってからずっと、妙に心浮き立つような気分の私なのです。