花に手がとどく

2013.7.7|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

昨日は吹田の二世帯住宅の現場へも立ち寄りました。大工さん達による木工事が、とてもいいペースで進んでいます。もうすぐ壁の断熱材、セルローズファイバーを吹き込む段階になりそうですね。

 

このお宅は二世帯住宅ですから、1階にも2階にもリビングがあります。冒頭の写真は2階のリビングの外につけられる、木製のバルコニーになる部分なんですよ。

 

右側の黒いものが掃出し窓。その間には、外壁仕上げの下地となる板張り「バラ板」が見えますね。そして、そのバラ板の壁から何本も突き出しているもの。これが「バルコニー受け金物」です。

 

バルコニーをどのようにつくるかは、その大きさによって色んな方法があります。大きなバルコニーデッキで、下から柱で支える必要があるものについては、建物内部と同様に、木の骨組みでつくります。

 

でも、このように下からの支えのない、いわゆる「片持ち」のバルコニーの場合は、このような金物を使って、なるべく雨に濡れる構造材が少なくなるように、今はつくっていますね。

 

この金物を骨組みとして、そこに無垢の木の板を取り付けていき、仕上がりはスノコ状の板の仕上がりになります。この金物は、腐ったりする心配のない、外部での安全な骨組み、というわけです。

 

昨日はこのバルコニーの部分に出てみて、これが出来上がったところを想像していました。写真の奥のほうに、樹の枝が見えていますね。緑の葉っぱが美しいです。

 

実は、この木、この枝こそ、3月25日のこのブログで「残せるものは」というタイトルで書いた、あのハナミズキなんですね。その時、こう書きました。

建て替え後の家は今よりも広くなるので、庭が狭くなって、この木も建物に一部当たってくるかもしれません。でも、枝を一部払ってでも、残せるものなら、残したいなあ。

二世帯住宅の上下階、どちらからも楽しめそうですし、二階の南側にあるバルコニーのすぐそばに、上を向いて咲くハナミズキの花があるなんて、とても素敵ではないですか。」

 

今、まさにそのようになっていますね。一部当たってくる枝は払いましたが、バルコニーのすぐそばに、触れる場所に、寄り添うように、ハナミズキの緑が。

 

こういう風に、「こうなったら気持ちいいだろうな」がその通りに形になった時、それは嬉しいものです。しばしその感慨に浸っていた私だったのでした。

 

来年の春には、このバルコニーから、咲いているハナミズキの花に手がとどく。そんな暮らしが、この場所に営まれていることでしょう。そんな「花と緑を楽しむ暮らし」のスタートへ向けて、最後まで気を抜かず、しっかりと現場を進めていかないといけませんね!