試作の愉しさ

2015.6.11|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-06-11 10.42.29

〈エリアマイスターさん達による商品開発会議、いよいよ大詰めです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日のKJWORKS阪神では、エリアマイスターの皆さんと「CouLeur.(クルール)はんしん」とのコラボレーションによる商品企画ミーティングがおこなわれました。いつもながら熱気あふれる会議です。

 

今回は第5回目。前回まで詰めてきた内容がついに、実際に着られる「試作品」となって登場。残念ながらまだその実物をお見せするわけにはいきませんが、今日はその「現物」の威力を実感する時間でした。

 

冒頭の写真、背中を向けているつくり手の小野さんの向こうには、トルソと呼ばれる部分マネキンが、その試作品を着ています。それを見る皆さんの眼の真剣なこと!今まで議論を重ねてきたことが実際の衣服になったのですから、それも当然ですね。

 

満たすべき機能、こうあってほしい形や素材、色。今まで「こうだったらいいな」を話し合っていたものが、実物として出てきた。もちろん皆さん今まで自分で服をつくった経験はないでしょうから、イメージ通りのこと、そうでなかったことが共にあったことでしょう。

 

そしてこの写真の場面のあと、実際に皆さん、この試作品を身につけておられましたよ。私と小野さんはちょっと室外に出たり、差し支えないところだけ議論に入れていただきながら。

 

トルソが着ているのと、自分が着た感じはまた違う印象だし、着てみないと本当の意味での実感は得られません。皆さん着てみられた感じからまたこの試作品へのフィードバックがあり、次回改訂版がまたつくられることになり、今日は終了。

 

もちろん女性衣料ですので私は着てみていませんが、こうやって試作品を着てみて体感しながら服をつくるって、すごいことだなあ。素直にそう思ったんです。なかなか経験できることではありませんよね。しかも、今までにあまりないような服、なんですから。

 

私は、建築という世界でものづくりをしていて、注文住宅という家づくりには「試作品」は存在しません。つくってみるまで、どう出来上がるかわからない。そういう一品生産のものづくりです。

 

その場合、住まい手となる方々にいかにイメージしていただくかが、そのものづくりの成否を決める鍵になるのですが、今回「衣服」という違うサイズ、違う方法でのものづくりにご一緒させていただくことで、会議のパワフルさ以上に、そのプロセスそのものにも実はかなり刺激を受けています。

 

試作品をつくるわけにはいかなくても、この「試作とフィードバック」という視点を自分の志事にもちこむ。それにはどういう方法を採ることが可能か。今日はそれを考えるきっかけをいただきました。

 

違うジャンルであっても、ものづくりの本質は変わらないはず。何か私の志事にも通じる「良きつくり方のヒント」があるかもしれない。私がこの会議に居て楽しいのは、そういう想いもあったりするのです。