貫くものをつくる

2015.4.22|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-04-22 15.02.11

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

高槻でいよいよ大詰めを迎えている木想家の現場。建物内部はほぼ出来上がっていて、外構の工事が進みます。そして今日から薪ストーブの設置が始まりましたので、私も少しのぞいてきましたよ。

 

冒頭の写真、一見なにが写っているのかわかりにくいですね。すいません。これは、所定の位置にもってきた薪ストーブの前に寝っ転がって、上を見たアングルなんです。

 

この家の薪ストーブは一階に設置され、吹抜の中を煙突がまっすぐに上がっていって、屋根を貫通して外へと出ています。ストーブの設置工事とは、そのほとんどがこの煙突の工事だと言えるでしょう。

 

この写真はその施工途中。一番手前がストーブ本体で、その上に見えるのは、吹抜の梁から飛び出して煙突を支える部材。そして一番奥に写っているのが、煙突が屋根を貫通する部分です。今日は最も大切なこの屋根貫通部からの工事でした。

 

屋根の下地には大工さんによってあらかじめ穴がつくられていますが、屋根そのものには今日穴を開け、煙突が据えられ、そしてその周囲の「雨仕舞(あまじまい=雨が入らないようにする工事)」となります。

 

屋根に穴を開けるというのは、建物として本来あまりやりたくないこと。ですからこの部分の施工は天気を見ながら日を決め、屋根の上で、そして内部は吹抜に足場を設けて、慎重かつ確実に進められました。

 

屋根貫通部が出来るとほっと一息ですが、そこから中間の支持、ストーブ本体とは精度高く垂直につながれなければなりません。これまた慎重に寸法を割り出して、部材を取付け。

 

あとは本体を設置し、煙突を順につなげばよいのですが、それに至るここまでの施工が非常に重要なんですね。今日は素晴らしいお天気に恵まれて、無事に区切りをつけることが出来たのでよかったです。

 

この木想家、来週にはお客さまのご自宅になります。ストーブの設置は本当に終盤ということですね。煙突も含めてもうすぐ仕上がりますが、今回はストーブとしてはオフシーズンのお引渡しとなりました。

 

木の空間の中をつらぬいて伸びる、存在感ある黒い煙突。しかしその使い始めは次のシーズンの最初、火入れ式からになりそうですね。ちょっと残念なような、それを待つのが楽しみなような、そんな気持ちです。