質感の統一

2013.11.16|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日、マンションリフォームの木想家が、ついにお引渡しの日を迎えました。8月に「新しい物語」でこのブログに書いた、その初めての出会いから3ヶ月。素晴らしい眺望をもつ無垢の木と自然素材の家が、完成しましたよ。

 

今回のリフォーム、メインはLDKをを木想家の仕様で「家族の間」にすること。それに加えて、古くなっていたキッチン、ユニットバスなどの水廻りの機器取替えがおこなわれました。

 

冒頭の写真は、リフォーム成ったキッチンからダイニングを通して、五月山の美しい緑を眺めたところ。壁や天井はすべて、「呼吸する素材」であるローラー漆喰が塗られています。ビニールクロスとは全く違う「美味しい空気」の部屋になっているんですよ。

 

床は、先日「素材との巡りあわせ」と題して書いたとおり、素晴らしく美しい、カバの無垢板材です。そして、キッチンカランの前のカウンター、そして窓の右手に新しく設けられたPCカウンターは、赤松フリーボードと言われる無垢の木の集成材ですね。カウンター類は、これが反らなくて良いのです。

 

正面の窓は既存のままのアルミサッシですが、その廻りの枠も無垢の杉材に取替え。家族の間にある枠はすべて杉、幅木も同様に杉に取り替えます。さらに、電気のスイッチやコンセントのプレートも、木想家仕様の金属のものに取替えます。

 

リフォーム工事で最も大切なこと、それは「どこまでやるか」を決めることです。どの部分まで、今回リフォームをするのか。それを決めるために私が意識しているのが、今日のタイトル「質感の統一」なのです。

 

それは、その空間で感じられる、それぞれの部位の素材のバランスを大事にすること。たとえば、壁だけを漆喰にして、天井と床はそのまま、というのは、予算はしぼれても、非常にバランスが悪いですね。

 

また、仕上げは全部変わるのに、窓枠は既成品の樹脂のままだったり、プレートは古い樹脂のもののまま、というのも、逆に今度はそこだけが目立ってしまって、リフォームした価値がうすれてしまったり。

 

無垢の木、自然素材は、合板や樹脂とは違う質感をもっています。それを仕上げに使うなら、周囲のモノたちも合わせて統一していかないと、質感がもつ力に不均一が生じますし、人間はそれを視覚や触覚で敏感に感じとるものなんですよ。

 

今日のお引渡しでも、そういうお話をお客さまにさせていただきました。これから照明器具を選ばれるのですが、それについても同様で、例えばシェードなどの素材において、部屋のもつ質感とのバランスを意識してほしい、そうお願いしたんです。

 

たとえば、冒頭の写真の光景。ここにはダイニングテーブルの上に「ペンダント」と呼ばれる吊下げ照明を購入される予定です。その器具のシェードには、どんな素材が相応しいでしょうか。

 

私なら、それはアクリル樹脂よりも、ステンレスよりも、ガラスであってほしい。それが最もこの「家族の間」の質感の統一がはかれるはず。

 

いかがでしょう。皆さん、そう思いませんか?