透ける木のあかり

2014.7.26|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は阪神事務所の完成なった現場を、同じ「暮らしの志事」の仲間、収納の巣の宇野さんと、Jqualiaの松下さんが見に来てくれました。出来て最初のお客さま、ちょっと緊張しましたね。

 

その帰り、今度はJqualiaさんに私も寄って、いま開催中の灯りの展示を見て来たんです。坂本 尚世さんによる作品展「あかりを灯し、ゆるり時間」です。

 

冒頭の写真はその様子。少し店の外が暗くなり始めたこの頃が、さらに照明器具を魅力的に感じさせてくれます。浮かび上がるように灯されたひとつひとつの灯りは、なんとも言えない自然の色彩に溢れていますよ。

 

これは、桧材を薄くスライスしたものを灯りのシェードに張り付ける、という技法でつくられているんですね。ですから、木を通した光を感じることができ、その柔らかさに心が和むという感覚を味わえるものです。

 

作者の坂本さんは、元々奈良は吉野の材木屋さんのご令嬢だそうです。家業を継ぐことはありませんでしたが、家業をうまく別職種に活かすという方法を見出し、その価値を、別の形で人々に伝えてらっしゃるんですね。

 

KJWORKSの木想家を好まれるお客さま方にも、こういった木の温もりがまさにそのままに味わえる照明器具にご興味がおありの方はきっとおられると思います。そのご紹介のつもりで、今日はじっくりと器具を観察してきた次第。

 

木を使うと、色んな商品がその素材の魅力によって力を増すように感じられます。しかし、それだけでは「素材に溺れる」だけにしかならない。それをある程度突き放しつつ、しかしやはり桧という素材の力をふんだんに纏った商品でありたい。

 

それは、素材をよく知り、それを好み、しかも距離を置かないと難しい。まさに坂本さんの作品は、そういった感じでまとめられている。私にはそう感じられたのでした。

 

世界にひとつの「桧のあかり」、その持ち味ゆえに、KJWORKS阪神事務所とは少しそぐわないと感じる部分もありますが、好き嫌いはともかく、坂本さん独自の世界を切り拓いておられることには、素直に敬意を表したいですね。

 

重ねて張ることで、光の透過率をも変えることができる、木の灯り。木の家と馴染む灯りの展示は、まだ続きます。

 

みなさまも是非いちど、足をお運びくださいませ。よろしくお願いいたします。