遠くで炎を浴びながら

2015.3.15|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2015-03-15 14.34.49

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日は箕面のKJWORKS本社「くらしの杜」で、シーズン中毎月恒例のイベント「薪ストーブを愉しむ会」が開催されました。場所はモデルハウス「阿蘇小国杉の家」のストーブ前です。

 

このイベントは、皆さん興味はあっても実際にはよく知らない「薪ストーブ」というものについて、実際の着火の仕方や煙の出方などを見、その炎の暖かさを体感しながら学ぼう、というもの。

 

毎月やっていても、いつも多くの参加者の方があります。私も今日は、阪神エリアからご参加のお客さまがおられたので、ご一緒しました。お子さんも入れると25人もの方々がお集まり下さいましたよ。

 

冒頭の写真は、講師の山内くんがストーブに着火しながらその方法を語っている様子です。彼はKJWORKSのストーブマスターで、私などよりもずっと深い知識と施工経験があります。今日も淀みない語りがみっちりと続いていましたね。流石です。

 

私もこの季節、本社に来るたびに体感していることですが、薪ストーブの暖かさというのは、熱くなった本体から出る遠赤外線、輻射熱です。それは対流や伝導とは違い、空間の中を飛んで、当たったところにあるものを直接暖めてくれます。

 

ですから、少々離れていても、その熱が伝わってくる。近くにいる人などは熱いくらいで、段々と顔がカッカと火照ってきますよ。この暖かさはあきらかに他の暖房器具とは違う、独特のものですね。

 

今日お集まりの皆さんも、その輻射熱を直に体験していただいて、さらに薪ストーブが好きになられたようです。メンテナンスや薪の調達など、気になるところの質問も多く出て、とてもよい学びの場になりました。

 

今日の講義では、「カーボンニュートラル」という言葉も出ていました。これは、「CO2の排出と吸収がプラスマイナスゼロ」という意味です。薪という植物由来のバイオマスエネルギーでは、樹木が生育する時に大気中から固定したCO2が燃焼によって大気中に戻っているだけなので、地球上のCO2を増やすことはない。これが化石燃料との大きな違いなんですね。

 

そしてKJWORKSにあるストーブの燃料は、現場で使われた木材の端材です。木材とは即ち、植えた樹が大きくなる時にCO2が大量に変換されたもの。それを永く住める家にすることで固定し、その端材も無駄にせず、バイオマスエネルギーとしてカーボンニュートラルで使う。それはなんとエコな営みでしょうか。

 

今日は、山内講師のそんな話が、ご参加の皆さんすべての心に届いたと感じられました。その言葉は、まるで遠赤外線の炎の威力のように、離れて聞いている方の心にも暖かいものを宿してくれたことでしょう。