開口部のワザ

2015.8.10|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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〈リフォームによって、今までなかった風通しが生まれたら、家はもっと心地よくなりますね。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

今日も暑い一日でした。最近私はちょっと早起きを心がけているのですが、朝早い時間は、生駒の山から吹いてくる風が、とても心地いいです。風通しの良い家がいい、それを再認識する時間ですね。

 

しかし、例えばマンションなどでは、戸建てに比べて風を取り入れる窓や入口が少ないので、どうしても家の中の通風が滞りがちです。今日はKJWORKSの施工事例から、リフォームでの上手な解決案をご紹介しましょう。

 

冒頭の写真がそれですが、これ、マンションをリフォームしたお宅だと、信じられますでしょうか?床も壁も、土間も、そしてドアも変わっていて、どう見ても木の家そのものではありませんか。

 

このドアが、玄関でこの季節に素晴らしい活躍をしてくれる主役です。向こうから少し明かりが漏れていることでわかるように、これは目隠しと風通しを両立させる「内ドア」。ドアの中に木のガラリが嵌っていて、網戸にもなっているんですよ。

 

鉄筋コンクリートのマンションでは、玄関ドアや窓をそのまま取替える、ということは非常に難しいです。でも、間取りによってはこうして、外ドアを開けっ放して風を通すドアを取り付けることが出来ます。

 

このドアがあることで、無骨な玄関ドアの見た目を木の家の一部として馴染ませることもでき、なおかつ目隠しと風通しが得られる。内側のドアですから、雨に対する性能はあまり必要ない。木の建具で充分です。

 

ちなみに、見た目を整えるということで言うと、ドアの左上の「暖簾」は、換気扇を目隠ししているんです。こういう全体の統一感、調和を大切にする努力も大事ですね。

 

私がいるKJWORKS阪神の事務所も、コンクリートのビルの中にあります。ここへ来られた方はおわかりですが、この事例と同じように、入口のドアにはステンドグラス入りの内ドアを取付け、普段は外ドアは開けっ放しにしてあります。

 

そして窓は、アルミのシングルガラスで、濃い茶色。そこに木で「内窓」をつくっています。それは、見た目を整える意味、すぐそばの電車に対する防音、そして断熱効果の3つの意味をもたせた、木の窓です。

 

このように、鉄筋コンクリートの建物でのリフォームの場合、それを木の家に生まれ変わらせるために、こうした「建具」が大きく活躍してくれます。それは、ドアや窓といった部分の「変えられない」を上手にカバーしてくれる名選手ですね。

 

外界とのインターフェイスの部分をどうリフォームするかは、熱環境的にも、そして部屋の雰囲気づくりにも、大きな影響を及ぼします。そこで活躍する「開口部のワザ」、もっと多くの方々に知っていただきたいなあ。朝の風を受けながら、今日はそんなことを考えていた次第です。