階段の効果

2013.3.3|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家の設計士、山口です。

 

豊能町のリフォーム工事、いよいよ大工さんの工事も大詰めになってきました。今日は日曜日でしたが、内部の作業が一部おこなわれていました。

 

そして今日、ついに階段が設置されましたよ!杉材を使った、無垢の木の階段です。先日「柱も大変身!」でご紹介した3本の柱の向こう側に、まさに今取り付けられている写真ですね。

 

この階段、リフォーム前に階段があった場所と、同じ位置にあります。リフォームの場合、特に木造でない場合は、階段の位置は、実際のところなかなか変えにくいのですね。

 

階段とは一種の吹抜けで、2階の床に穴をあける必要がありますから、そうそうどこでも付けられる、イコール床に穴を開けられる、というわけではないんです。今回のリフォームも軽量鉄骨の家ですし、階段の穴の周りは鉄骨の梁が入り、位置の変更は難しい感じでした。

 

でも、場所は同じでも、やっぱり階段も大変身!しているんです。元の階段を撤去し、全くの新しいものに取り替えられています。

 

大きな違いはふたつ。ひとつめは、ちょっと言い方がよくないですが、「ストリップ階段」になっています。踏み板のみが存在していて、タテの板(蹴込み板と言います)が嵌っておらず、向こうまで見通せるようになっているんです。

 

この「透ける階段」の効果はとても大きく、その存在感をなくす効果があり、結果的に部屋が広く感じられるというメリットがあるんですよ。

 

それともうひとつ、ある意味このリフォーム工事の最大のポイントとも言えるのが「階段が部屋の中になった」ことです。以前は、同じ位置の階段が玄関入ったところの廊下にあり、すぐに2階へ上がれてしまうというものでした。それを、まわりの壁の位置を変えて、「家族の間にある階段」へと変えたんです。

 

部屋の中にある階段となり、そして蹴込み板をなくして透ける階段にする。どちらも目指すところは同じ、「開放感ある、広く感じられる空間づくり」ということなのですね。

 

階段の手前にあった壁はなくなり、向こう側に壁ができました。そして、階段の下に置く家具も決まっています。今日確認して、計画通りうまく納まることを実感出来て、満足なのです。

 

新築でもリフォームでも、上下階をつなぐ階段というものの在り方によって、部屋の広さ感覚や空間の「抜け」感はまったく違ってきます。そのため、階段の検討には時間を掛けますし、きちんと考えられた階段は、上下階の移動という家の中の一番ダイナミックな動きを、気持よく演出してくれます。

 

この家の階段も、とっても素敵なものになりそう。お客さまから、出来たものを見た感想を聞くのが楽しみであります!