集積する裏方

2014.12.14|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

出来上がったばかりの木想家、今日はちょっとその内部をご紹介しましょう。それも、いわゆる「裏方」となる収納や物干しといったスペースと、その工夫を。

 

冒頭の写真がその様子ですが、ちょっと変わっていますね。手前には棚やパイプハンガーがいっぱいあって、ウォークインクロゼットのよう。でも向こう側には、大きな窓がありますよ。

 

普通このような「収納」のスペースには、あまり大きな窓は付けません。明かり採り程度の小さな窓で、収納スペースをめいっぱいとることが普通だといえるでしょう。

 

でも、この木想家のこの部屋は、単なる収納ではないんです。共働きのご夫妻の暮らしに合わせた、多機能・多用途を満足するスペースとしてつくられているんです。

 

手前側はウォークインクロゼット兼着替え部屋、そして向こうの窓の辺りは雨天用の物干場です。いわゆる「サンルーム」の代わりだとも言えますね。

 

普通サンルームと言えば、リビングやダイニングの外にあり、洗濯物が人の居場所から丸見えになりがちです。でもそれは出来れば避けたい。ということで、裏方の部屋の一部がサンルームとなりました。

 

ご家族は玄関から入ってきてすぐにこのスペースに入り、着替えをして衣類を片付け、そしてこの写真の手前側にある洗面所に直行し、手を洗って、そしてトイレの前から「家族の間」に至る。お客さまから見えないところにそんな動線が用意された間取りなんです。

 

また、この収納スペースにもフレキシブルな工夫が。よく見るとパイプハンガーにも可動用の金物がついています。棚板だけでなく、パイプハンガーも可動、取り外し可能になっていて、どこにどんな収納をしつらえるか、非常に自由度が高くなっているんですね。

 

しかもこのスペースはキッチンのすぐ裏にあります。キッチン、洗面所、更衣室、室内物干し、これらがひとつの回遊動線の中にあり、そこを回ることで、「表」から見えることなく家事動線が完結できます。

 

いわゆる「裏方の部屋」をまとめ、ひとつの動線上に集積することで、無駄な「廊下」をなくして、効率のよい動きとスペースの効率化を図る。それが、この家のプランの最大の特徴だといえるでしょう。

 

家の中で一番ご家族が長い時間を過ごすのは「家族の間」で、そこを一番心地よくすることが大事だと思います。でも、すっきりと心地いい家族の間のためには、裏方の部屋をしっかり考えてこそ。

 

暮らしの中での重要なポイント、「家事動線」と「収納」とをしっかり検討して出来上がったこの間取りは、きっと共働きのご夫妻の暮らしをしっかりサポートし、効率化の結果として「家族で過ごす時間」を生み出してくれるはず。

 

作業は短く効率的に、そして家族の時間を少しでも長く。それが、この木想家をつくった私たちの願いなのですから。