額縁のいろ

2013.9.30|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

吹田市で進めてまいりました二世帯住宅の現場も、ついに今週末、めでたいお引き渡しとなります。それに先立ち、私どもの検査、そしてお客さまの検査と、最終チェックがおこなわれました。

 

この木想家は、上下にわかれた二世帯住宅ですので、一階にも二階にもリビングがあります。冒頭の写真は、二階の家族の間、キッチン付近から見た、外の美しい緑の景色です。

 

一間半(約260センチ)もある大きな掃出し窓、その右半分に見えている緑は、ハナミズキ。この7月に「花に手がとどく」と題してここに書いた、あのハナミズキです。まさにバルコニーから触れる位置に、美しい緑と、今はハナミズキの赤い実が成っていましたよ。

 

本当に残しておいてよかった。来年の春には、素晴らしい花景色が、この窓に広がることでしょう。ハナミズキの向こうに見える樹々は、実はお隣のお庭にある大きな桜の木です。この借景も含めて、これからの秋景色、来年の花の季節が、とても楽しみです。

 

その素敵な景色を眺めていて、ふと気づきました。それは窓のアルミサッシの色、そしてバルコニーの板に塗った自然塗料の色のことです。木の色と白からなる室内とは裏腹に、濃い黒いサッシ、そして濃茶の塗料が使われていますね。

 

KJWORKSの木想家では、アルミサッシは暖色系のシルバー色を使うことがほとんどです。それは、屋根廻りの樋の色、アルミ庇の色、そしてバルコニー手摺のガルバリウムの色と合わせる、という考え方で選ばれているんです。

 

でも、二階リビングで外のバルコニーを濃い色で塗る場合には、このような黒いサッシもいいな。私はそう思ったのでした。濃い色でくっきりと縁取られた緑は、さらに色鮮やかに映えて、その美しさを増しているようではありませんか?

 

窓とは、外界と室内をつなぐ部分。それを室内側から見た時、それはあたかも、「外の世界」の額縁として機能するかのようです。絵画そのものと額縁とのマッチングはとても重要視されますが、空間づくりの場合にも、それはしっかりと考えておく必要がありますね。

 

その家の、その窓からは何が見えるの?中に何が入ってくるの?それと「額縁の色」とは、密接に結びついているべき。木想家で久しぶりに設置した「黒いサッシ」が、また私に、よりよい「ものの見方」を教えてくれました。