風呂の受け皿

2014.1.15|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-01-14 10.13.53

 

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

池田市の二世帯住宅の木想家、現場は着々と進んでいます。現場打合せの際に、あまり皆さんご存じないかと思われる、ちょっと面白いものがありましたので、少しご紹介しましょう。

 

写真は、この家の2階から、階段が出来るまでの上下移動の手段である現場ハシゴを撮ったものです。でも、その前後に、なにやら丸い受け皿のようなものが並んだ鉄の棒が走っていますね。

 

実はこれ、タイトルでもう説明してしまっているのですが、家の2階にユニットバスを据える場合に設けられる、受け金物なんです。ハシゴがあるのでまだ全てではありませんが、こういうものでお風呂を支えるんですね。

 

写真でも分かる通り、穴の周りの床はもう張られています。これらの床はもちろん木の梁で支えられているのですが、ではなぜお風呂だけは、こんな鉄骨を使って支えるのでしょう?木の家なのに?

 

それは一言で言うと「バリアフリーのため」です。よく見ると、このチェックマークの入った受け皿、周囲の床よりもずいぶん低い位置にあるのがおわかりでしょうか?

 

ユニットバスというのは、パネルを組んで箱をつくっていくのですが、そのまま梁の上に箱を載せるだけではだめで、箱の下に「脚」が何本も付けられ、その脚が支えの上に乗っかるのですね。丸い受け皿は、その脚の位置にぴったり合わせられているのです。

 

なぜ脚がつくかというと、箱の下に給水、給湯、排水の配管が通るからです。ユニットバスにとってこの配管スペースは非常に大事なもので、これがないと機能しません。

 

ユニットバスの下には配管スペースが必要、でもお風呂への入口に段差は設けたくない。となると、脚を含めたユニットバス全体の支えを、周りよりも下げるしか方法がありませんね。

 

周りよりも下げて、なおかつお湯を溜めたユニットバスの重さに耐える木の梁を設けると、その下の天井が非常に低くなってしまう。それも避ける意味で、サイズが小さくて済む鉄骨の専用部材を用いてユニットバスを支える、というわけなのでした。

 

実はこのユニットバス、下の階も同じ位置にお風呂があります。お風呂ONお風呂の家です(笑)。そのほうが配管もコンパクトにまとまり、おさまりのよい間取りにもなっているんですよ。

 

ユニットバスが組まれると、この専用取付金物は見えなくなります。木の家の中に少しだけ鉄骨の部材、「適材適所」で、丈夫な家をつくるのに貢献してくれているんですね。