フィードバックをいただきに

2017.8.19|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 KJWORKS

 

〈木の家の一年点検で、梅雨や夏の暮らしの感想も聞くことができました。〉

 

 

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

 

 

昨日の午前中、宝塚市で竣工一年を迎えた木の家へ「一年点検」にお伺いしました。本当はもう少し前に竣工から一年を迎えられていたのですが、ちと事情があってその日になり、現場管理担当と共にお伺いをさせていただいたのでした。

 

 

 

建物の外部、内部と順に、KJWORKSの点検項目リストに沿って点検をして回ります。一年やそこらではいわゆる「経年劣化」という類のものはまだまだ発生しません。むしろ竣工一年目、二年目に多いのは、引戸などの建具の問題です。

 

 

 

既製品ではなく、全て建具屋さんが手づくりされる引戸や開き戸ですから、その設置された場所の条件によって少し反ったりするものが出る場合がある。他にも窓枠や鴨居などの無垢の木の部材が動く、ということも時に起こりえます。

 

 

 

そうした、予期できない無垢の木の家ならではの出来事をチェックさせていただき、お客さまからもお話をお聞きして調整や手直しをしていくのが、一年点検、二年点検の主な項目になります。あとは、設備機器の初期不良なども一緒に。

 

 

 

今回は、そうした問題点もほとんどなく、無事に一年点検を終了。そしてお客さまから、住んで一年、四季を一巡りしてのご感想もお聞きすることができました。実はこちらの方が私としては楽しみ。点検と同様に大切な、住まい手の声が。

 

 

 

この夏は二度目となりますが、やはり「窓を締め切ったほうが涼しい」というお話がありました。そして「梅雨の時期も家の中がサラサラしている」ということも。どちらも、私自身が木の家に暮らしていて感じていることと同じです。

 

 

 

梅雨の候には、窓から湿気が入ってくるのをなるべく防ぐように。そして夏には、夜から朝方の風を家の中に採り込んでおいて、暑くなってきたら窓を閉じる。そういう調節で、家そのものがもっている「調湿性能」を充分に活用する。

 

 

 

床などに無垢の木がふんだんに使われ、それ以外の壁や天井も漆喰やMOISSという調湿機能素材で出来ていますから、内部空間全体がもっている湿気の調整能力は、とても大きいのです。それを上手く活かした暮らし方、ということですね。

 

 

 

でも、こういうことは実際に暮らしてみないとわかりません。蒸し暑い時期の心地よさについてのご感想が聞けて、私も一安心。写真はこのお宅の吹抜部分、シーリングファンが動く様子を見つつ、暮らしの感想を共有できた時間でした。

 

 

 

そしてもう一点、このお宅の一番のポイントが写真の向こう側に見えています。高台にある家の2階に設けられたルーフバルコニー、その使い方やご感想なども色々とお聞きでき、これも次つくる家へのフィードバックとなる、よい学び。

 

 

 

 

敷地がもつ良さ、特性を可能な限り間取りに反映して、その良さを活かして暮らせる家に。これが私の家づくりの最も根本的な信条と言えるものです。この敷地ではまずこの素晴らしい眺望がそれでした。昨日は曇って今ひとつでしたが。

 

 

 

考えてみれば、点検という行為は無論不具合を発見しそれを是正するためのものですが、それだけではなく、自分たちが次に同じことを繰り返さないためのフィードバックを得る機会でもありますね。そして住まい手の声もまさに同様です。

 

 

 

昨日は特に大きな問題点はありませんでしたが、それでもやはり今後につながるいくつものフィードバックをいただけたと想います。こうやってつくり手としての引出しを少しずつ肥やしていけることに、大いに感謝しないといけませんね。