「らしさ」が響く

2017.8.26|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 KJWORKS

 

〈家具販売の大手各社が明暗を分けているのは、単にコストだけではないと思うのです。〉

 

 

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

 

 

私はFacebookのニュースフィードから多くの情報を得ていますが、その中でもよく読むのが『東洋経済オンライン』のページ。よくある「ここから先は有料会員のみ」という制限でがっかり、もなく、役立つ記事が多くて愉しめます。

 

 

 

その東洋経済オンラインで、このところ連続して「大手家具量販店」についての記事が続きました。家具は家づくりと切っても切れない関係にあるものですので、やはり気になります。今日はそのことについて少し書いてみましょう。

 

 

 

記事から抜き書きすると、いわく「イケア・ジャパンはなぜここまで苦戦しているのか」、いわく「北海道発祥のニトリは(中略)30期連続で増収増益を達成」、いわく「『無印良品』を展開する良品計画の好調ぶりが際だっている」。

 

 

 

また、「2016年度に創業以来最大の営業赤字約46億円を計上した大塚家具。今年に入っても厳しい戦いを強いられている。不振の要因は(中略)1万平方メートルを超える大型店の低迷にある」とも。好調不調の差が出てきている様子。

 

 

 

そして、不調とされるIKEAでは「低価格は購入してもらうための最も重要な要素だ(ライス社長)」、「戦略にまず掲げたのは価格訴求だ。ライス社長は景気が回復基調でも割安な商品を求めるニーズは高いとみる」という戦略らしい。

 

 

 

私はIKEAと無印良品では買いものをしますが、ニトリと大塚家具ではモノを買ったことがありません。なので世の消費者動向について理解しているとは思えませんが、でも上記のような記事を読んで、私なりに思うところはありますね。

 

 

 

まず大塚家具は、創業者の高級路線と、そこから脱皮し大衆化を進めようとした現社長との対立の表面化による企業イメージ悪化はやはりあるでしょう。しかしそれ以上に、新しい「大塚らしさ」が根付いていないこと、ではないかと。

 

 

 

それに対してMUJIには、「無印良品らしさ」というのが明確にある気がします。それは例えば、シンプルですっきりとした形に、しかし今までにない良さを内蔵する製品、というような感じ。装飾性や過剰な包装を排除した潔さも良い。

 

 

 

私の感覚ではIKEAの商品にもそうした「IKEAらしさ」が感じられるモノもあると思います。なのでイケア・ジャパンが苦戦しているというのは正直「ほんまなん?」という感じですが、しかし確かに安っぽさが滲むモノもあるのは確か。

 

 

 

そうした部分で「お、ねだん以上。」を合言葉にするニトリと競合するのではないでしょうか。そこからの脱出に更なる低コストを謳うよりも、もっと「IKEAらしさ」の再構築とアピールをした方がよいのではないか、と思ったりして。

 

 

 

暮らしに関わるモノを販売する業界で「~らしさ」とは即ち、その商品が似合う暮らし方がイメージできるかどうか、ということのように思います。その「らしさ」が見えている時、それはそのライフスタイルを志向する人に強く響く。

 

 

 

もちろんこれは他山の石、自分自身も常に「KJWORKSらしさ」「山口らしさ」を考え、それを明確に意識しておくべきなのでしょう。今日は近い業界の記事への感想から、己の心映えを改めて見つめるきっかけをいただいた気分です。