モノの質感

2013.3.9|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家の設計士、山口です。

 

今日は打合せなどの合間を縫って、箕面に新しく出来た「LIXILショールーム箕面」を見に行ってきました。昨日と今日、オープン前の内覧会がおこなわれていたんです。

 

KJWORKSの木想家は木と自然素材でつくる家ですが、やはり「既成品」というものが全くないわけではありません。窓のサッシ、照明器具、便器などの衛生陶器、キッチンのガスコンロやIHヒーター、食洗機、ユニットバスなどなどは、メーカーさんを選んで設置する、ということになります。

 

ですから、そういう既成品にどういうものがあるかは知っておく必要がありますし、お客さまと一緒に実物を見ながら選べるこういったショールームは、「納得の家づくり」に役立てるよう上手に活用したいものです。

 

LIXILさんと言えば、INAX、サンウェーブ、新日軽、TOSTEM、東洋エクステリアが合併した企業です。水まわり、キッチン、タイル、サッシ、外構と、色んなジャンルの企業の合併ですので、このショールームもかなり多岐にわたる商品群が展示されていました。

 

冒頭の写真は、キッチンとパソコンコーナー、リビングという感じでしつらえられたコーナー。このように、商品単品で展示をするのではなく、暮らしのワンシーンをイメージしてつくられていることには、好感をもちました。IKEAなども同じですが、お客さまにはとても伝わりやすいと思います。

 

もちろん、この写真に写っているもの全てがLIXIL商品ではありませんが、対面キッチンを隠すように手前につくられた家具などは、セットでこのようにつくることが可能な商品でした。KJWORKSがよくつくる家具のかたちと、結構似てるなあ、なかなかやるなあ、なんて妙に感心したりして(笑)。

 

ただ、KJWORKSの木想家とこのコーナーとの大きな違いがひとつあるんです。それは、この写真ではわかりにくいですが、「質感」というものです。

 

手前のソファなどは無垢の木の家具ですが、周囲の木に見える商品たちは、やはり「木に似せたもの」なんですね。その場所で見ると、ソファの方が質感で勝っているのがよくわかります。他にも金属っぽく見せた樹脂、ガラスみたいなアクリル、などなど。壁のクロスと、木想家の漆喰の質感も、違っていますね。

 

どちらが正しい、ということを言うつもりはありませんが、木の家には、このままのものは使えないですね。いっそ全部金属、というようなもののほうが潔いし、質感もバランスがとれると思います。

 

既成品を使うのは避けられないことですから、性能だけではなく、木の家の構造、仕上げとの「質感のバランス」というものを常に意識して、モノを選んでいくこと。

 

新しいショールームの商品郡に囲まれて歩きまわりながら、そんな木の家との相性、それらの上手な活かし方などをイメージしていたというわけなんです。

 

ショールームにお客さまをご案内した時にそういう観点での話ができてこそ、木の家のプロ、ですもんね。