未来への視点

2014.3.11|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

2014-03-11 14.22.28

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

昨日のことになりますが、大阪国際会議場まで、講習会に行ってきました。内容はふたつ。「すまい給付金」と、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」について、です。国土交通省の方のご説明を、みっちりと聞いてきましたよ。

 

おそらく、業界関係者の方、あるいは家づくりをお考えの方以外には、ほとんど馴染みのない言葉だと思います。どちらも、昨今の家づくり事情をふまえて始められた、国の新しい制度です。

 

「すまい給付金」というのは、消費税アップに関するものです。住まいは、一生で一番大きな出費ですから、消費税の増税の影響も一番大きいですね。来月からの増税にともなって、住宅ローン減税などを活用してもまだ負担増が大きい住宅取得者の方を対象に、給付金を国が出してくれる、というもの。

 

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」とは、良好な住宅ストックの確保、中古住宅の流通促進を目的とした国の住宅施策です。新築住宅には以前から「長期優良住宅」というものがありましたが、その第2弾となる、リフォーム版ですね。

 

劣化対策、耐震性、省エネ対策、維持管理の容易性など、住宅のもつ性能、仕様を高めることで、スクラップアンドビルドではない、永く保つ良い住宅ストックをこの国に根付かせよう。長期優良住宅制度の考え方とは、そういうものだと思います。

 

長期優良住宅の認定には色んな基準と、厳しい検査があります。もちろんKJWORKSの木の家「木想家」でもその認定は充分可能ですが、今回はその考え方を、これから新しく建てられる家だけではなく、今ある中古住宅にも組み込んでいこう、という趣旨なんですね。

 

もちろん、国の制度である以上、新築の長期優良住宅と同じく、どのようなリフォーム工事をすれば認定がとれるのかについては、様々な基準があります。今回は、4月から始まる新年度の制度におけるその辺りの話も、詳しく聞いてきました。

 

冒頭の写真は、いただいた資料の中の、そういう基準を図示しているページです。劣化対策や耐震性、省エネ対策について、その建物の現況を検査し、どういう基準に適合させるかが書かれています。

 

その基準に適合させるためのリフォーム工事が、「長期優良住宅化リフォーム」になるわけです。そして認定がなされると、通常の基準で最大100万円の補助金が降りる、という仕組みになっているんです。それが国の「推進事業」なんですね。

 

KJWORKSでも、色んなリフォームのご依頼がありますし、いわゆる「耐震診断」のご相談も多いです。そんな中で、もしこのような認定が受けられそうな工事内容であれば、お客さまへご提案し、補助金を受けられるようにしたいですね。同じご予算で、補助金を足してより多くの工事ができますから。

 

すまい給付金にしても、この推進事業の補助金にしても、国の事業であるということは、その財源は国民の税金です。どちらの制度も、非常に書類関係が煩雑になりそうな気がしますが、それも仕方のないことだなあ。ご説明を聞きながら、そんなことを考えていました。

 

思うに、このような日本人の住まい、自分たちの住環境にこそ、皆の血税を使う大きな意義があるのではないでしょうか。すまい給付金はともかく、長期優良住宅の制度には、未来への視点がありますから。

 

住まいは一生で一番の出費ですが、同時に子どもやその子ども、もっと先の自分の子孫へと残していく財産です。消耗品ではないんです。三代、四代と住める家をつくることは、ご家族だけでなく、地球環境へも貢献する、素晴らしいことです。

 

長期優良住宅という制度を利用することで、そのような可能性が広がる。補助金うんぬんよりも、本当はそちらの方がずっと大事なのだということを、私は声を大にして言いたいですね。