レアアースもリサイクルの時代

2010.10.9|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

最近、新聞やニュースによく出てくる単語「レアアース」。これって一体何でしょうか?化学にあまり詳しくない私、でも興味があるのでちょっと調べてみました。

 

レアアースとは日本語で言うと「希土類元素(きどるいげんそ、rare earth elements)」というのだそうで、金属元素のうちのグループの名前、のようです。

 

1794年にその中の一つ、イットリウムが発見されたとき、その稀少性から希土類という名になったそうですが、実際には稀な元素でないものもあり、今回話題に出てくる「ネオジム」などは、鉛よりもたくさん存在しているとか。

 

今日これを調べてみる気になったのは、信越化学工業と三菱マテリアル、別々の企業がそれぞれに「レアアースのリサイクル」システムの構築を発表していたからなんです。

 

リサイクルするのは「ネオジム」や「ディスプロシウム」というレアアース。実はこれらの元素は中国が世界の産出量(12.4万t、2009年推定)の97%以上を占めていて、そして日本はその輸入を90%以上中国に頼っているんです。

 

そして昨今の中国との関係を考慮し、輸入が困難になり価格が高騰することを想定して、可能なものはもっとリサイクルを進めるという発想に至った、ということのようです。

 

では、何故これらのレアアースがもてはやされるのか。それは、これからの低炭素社会を実現するのに重要な「モーター」に必要不可欠だからなんですね。電気自動車(EV)のモーターには磁力の強い小さな永久磁石が必要とされるのですが、この磁石をつくるのに、先述のネオジムやディスプロシウムは必須の材料なのだそうです。今後の需要増加は必至という材料なんですね。

 

これらの材料を、輸入に頼るのではなく、使用済みのエアコンのコンプレッサー(圧縮機)や冷蔵庫・洗濯機のモーターなどから回収し、再利用しようという試みが、いくつもの企業で沸き起こってきたということです。日立製作所なども、昨年からこのような動きを始めているとか。

 

「輸入価格が高騰して、リサイクルでもコストが合うから」という経済のメカニズムでこのような動きが始まるのではなく、単純にもっと「勿体ない」精神からの話だったらもっといいのになあ、と思ったりしますが、しかし今まで無駄に捨てられていたレアアースが再利用され、新たに電気自動車のモーターとして搭載されるのは、悪い話ではありません。

 

廃家電からのレアメタル、レアアースのリサイクル、もっと加速していきそうな気がしますね。

 

おまけ : 日立製作所、希土類ときて、私は「昔キドカラーというのがあったなあ」と連想をしたのですが、このキドカラーのキドは、まさに希土類のことだったんだそうです!テレビ画面の輝度を上げるため、ブラウン管内部に塗る蛍光体の材料として希土類が使われたのだとか。それで、「輝度」と「希土」とをかけて「キドカラー」と命名されたんだそうな…。