「におい」ってどう書くの?

2010.12.4|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今日は漢字の話です。

 

さる11月30日に、新しい「常用漢字表」が内閣告示されました。この表は、法令、公用文書、新聞・雑誌・放送など、一般の社会生活の中で漢字を使用する際の目安として、国が定めているものだそうです。ですから強制力はないものの、漢字使用のよりどころとなるものなんですね。

 

その表に今回新たに196文字が加わったのですが、それと別に、既にある文字に新たな「読み」を追加したものがあるんです。「におい」という字もそのひとつなんですね。

 

まず、「匂」という字が表に追加され、「におう」という訓読みが認められました。それと、「臭」はすでに表にありましたが、今までの「シュウ」「くさい」に加えて「におう」という訓読みが追加されたわけです。

 

さあ、これで、「におい」「におう」という言葉には二通りの字を充てることができるようになりました。では、その意味の違いとは何なんでしょうか?

 

まあ何となくイメージはできるかと思いますが、一言でいうと、「匂い」はいい匂い、「臭い」はよくない臭い、ということになります。まあ、あくまでも書く人の主観でしょうが…。

 

私、前から気になっていたことがあって、それが今回のこの常用漢字表への追加でなおはっきりとし、増々気になっているんです。

 

というのは、「くさいにおい」という言葉は漢字にすると、「臭い臭い」となるわけなんですよね。今回これが常用漢字として正式に認められてしまったことになるので、正直違和感を感じます。上記を前後の文脈から間違わずに読めるか。ちょっと自信がありません。このような二通りの訓読み、しかも意味が近しいものは、とても紛らわしいですね。

 

こういうものはなんだか、逆に日本語の混乱のもとになるだけのような気がして、日本語好きの私は「う~む」と唸ってしまったわけなのでした。