竹の車椅子

2010.12.21|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

写真の車椅子、よくあるスチールパイプのものと違って、何だか優しい雰囲気ですね。質感がよさそうで、ちょっと触ってみたくなる感じです。

 

この車椅子、実は竹でできているのだそうです。開発したのは日本航空(JAL)。これは、空港の金属探知機に引っかからない車椅子、なんです!

 

車椅子にはどうしても金属部品が使われているため、利用者の方々は、空港で毎回ボディチェックを受けることになってしまう、という苦痛を味わっておられたんですね。

 

それをなくそうと、日本航空と産業技術総合研究所が共同で開発したのがこの竹製車椅子。開発に4年の歳月を要し、1台ずつ手づくりで製作に1ヶ月かかるとのことで、1台60万円もするそうです。

 

しかし、車輪だけではなくてボディのフレーム、ブレーキなどにも一切金属は使われず、竹でつくられているというからすごい。車輪についた手でもって回す部分をハンドリムというのだそうですが、そこももちろん竹製。金属とは違う特有のあたたかさを感じられるといいます。

 

さらに、全体の強度確保や足を載せる部分については、竹の弾性をうまく活かす特殊技術も用いられ、ただ金属を竹に置き換えただけでなく、その特性を活かしたつくりになっているんだそうです。竹によるサスペンションということでしょうか。いやあ、すごいですね。

 

その製造の難しさやコストから、なかなか一気に普及とはいかないと思いますが、来年1月には大分空港に1台、2月には羽田空港に2台、この竹製車椅子がJALの国内線で試験的に導入されることになっています。

 

空港を利用する車椅子利用者の方々は、年間に8万5千人もおられるとか。この最新の技術が、少しずつでもお役に立っていけばいいですね。

 

というか、これなら私も一度、乗って体感してみたいとすら思える、グッドデザインです!