枯れた瀑布

2010.12.28|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

今日は、ちょっと見た目にはとても信じられない写真をweb上で見つけたので、ご紹介します。上の写真がそれなのですが、これは一体どこでしょうか?

 

聞いて驚くなかれ、これはナイアガラの滝の写真なのだそうです!

 

私、全く知りませんでしたが、ナイアガラ瀑布の3つの滝のひとつ「アメリカ滝」が、堰き止められて干上がったことがあったのだそうです。びっくりですね。時は1969年。私が2歳の時です。そりゃ知らなくても当然かな?

 

では、なんでまたあの大瀑布を堰き止める必要があったのでしょう?

 

答えはこの写真にあります。堰き止められて断崖絶壁となっている滝の下に、おびただしい数の石が転がっていますね。これは、それより以前に水の勢いで岩盤が崩れた際にできたものなのだそうですが、これらの石が滝壺まわりに残っていて、さらに岩盤崩れが続くと、石の破片が積み上がって滝が滝でなくなってしまうという危険があったわけです。

 

ナイアガラの滝は一大観光名所ですから、それがなくなるのはまずい。というわけで、アメリカ滝に注ぐナイアガラ川の流れを堰き止めるため、2万8000トンもの岩を使ってダムが築かれました。かくしてアメリカ滝はこのように干上がってしまった、ということなんですね。

 

もちろん、その後本来の目的である石の除去がおこなわれ、さらに岩盤の補強工事もおこなったのち、滝は元に戻されたそうです。

 

何故かその当時の写真はあまり残っていなかったようで、今回この写真がたまたま民間で発見され、反響を呼んでいるという話だったのでした。

 

いやあ、あのナイアガラの滝を堰き止めるというのは、とんでもない大事業だったんでしょうね。アメリカという国の底力を感じるような話です。

 

もっとも、42年前の当時は「自然遺産の保護」という考え方は今よりも薄かったでしょうから、「観光資源の維持」という、ちょっと商売っけの話だったのかもなあ、なんて思ったりします。それをやってしまうところがまたアメリカですね!