ニホンオオカミの復活

2011.1.4|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

まだKJWORKSは年末年始の休暇中です。私ものんびりネットサーフィンなどさせていただいております。

 

年末に、絶滅したと思われていた「クニマス」が発見された、というニュースを書きましたが、今日は絶滅した動物を復活させる、という話を見つけました。

 

理化学研究所発生・再生科学総合研究センターによると、約100年前に絶滅したニホンオオカミを、そのはく製からクローンとして誕生させようとしているのだそうです。

 

この研究メンバーは2008年に、16年もの間凍結保存されていたマウスの死骸の脳細胞から、クローンを作ることに成功したのだそうです。凍結死骸からは世界初の事例で、生き物とは、体細胞が死んでも核の遺伝情報さえ残っていれば復活させられる、そんなことを実証したとのこと。

 

そして、今度はその技術を使って、絶滅したニホンオオカミを復活させる。そういう研究のようです。

もちろん、絶滅種の復活には、はく製さえあればいいのではなく、取り出した遺伝情報を育てる「母体」となる細胞が必要なんですね。今回のニホンオオカミの場合は、それに近い種のイヌの卵子を使うそうで、このような方法がうまく成功すれば、例えばマンモスの復活も夢ではないとか。

 

う~ん、何と言うか、ちょっと複雑な気持ちになりますね。「本当にできるのか?」という気もありますし、生物倫理の立場から、「そんなことしていいのか?」とも正直ちょっと思いますし。

 

ここで気になったのが、研究者のリーダーが語った言葉です。いわく、「絶滅種は寒さに強いなどの特有の能力を持っていた。細胞を復活させることで、その原因遺伝子を解明し保存すれば、人間にも役立てられる可能性がある」。

 

この考え、それはそれで正しくはありますが、「人間のために」という視点しかないのは、少しおかしいですね。

 

ニホンオオカミを絶滅させたのは、他ならぬ人間のはず。もしこの技術が本当に成功するならば、それは人間がそのやってきたことの償いとしておこなう。そうでなければならないと、強く感じたニュースでした。