130年の時を経て

2011.1.9|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

スペインはバルセロナに、長い長い時間をかけて造り続けられている建物があります。ご存知、アントニオ・ガウディ設計による「サグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)」ですね。

 

昨年11月に、この建物の内部がほぼ完成し、ローマ法王を迎えて「献堂式」がおこなわれたのですね。ニュースとしては知っていましたが、この度「日経アーキテクチュア」で詳細な記事を見ることができました。

 

このサグラダ・ファミリア、着工したのが1885年と言いますから、もう130年近くも建設を続けているんですね。もう、気の遠くなるような時間です。

 

まだ工事は続くのですが、内部がほぼ完成したのを受けて、献堂式がおこなわれ、この教会は正式に「バシリカ」になったということです。バシリカとは、カトリック教会において、ローマ法王が特権を付与した教会堂を指すのだそうです。

 

これが献堂式の様子です。7000人が参加したという、大変立派な式だったようですね。

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ガウディの建築といえば、他に似たもののない、独創的なデザインが有名です。サグラダ・ファミリアについても、その一目見たら忘れられない塔の部分の外観が、世界中に知られていますね。

 

しかし今回ほぼ完成したというその内部も、それはもう素晴らしいものです!写真でしかわかりませんが、それでもその空間の力、圧倒的なディテールの力が迫ってきます。こんな感じです。

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ゴシック建築による教会のようないわゆる「バットレス」(高い空間をその横で支える斜めの壁)がない構造のため、サイドからも豊富に太陽光を取り入れることが出来るそうで、確かに献堂式の写真もとても明るい雰囲気ですよね。

 

ガウディはこの建物内部に「森」をつくろうとした、と言います。まさに上の写真、その通りの空間ではありませんか。あまりの素晴らしさにため息がでます…。

 

この教会の建築費は、全て寄付金で賄われています。それも凄いことですよね。ガウディの建築が有名になる前には信者の皆さんがたからしか寄付がなかったため、どうしても建設が進まない、という事情があったそうですが、昨今は観光客による見学料という寄付が激増して、資金的には豊富になっているそうです。

 

今回の記事で設計スタッフが語ったところによると、竣工時期として、ガウディの没後100年にあたる2026年を目指しているそうです。あくまでも資金次第なので未定なのですが。

 

それまでに一度は、この素晴らしい世界でひとつの建築を体験したいなあ。心からそう思うのであります。目指せスペイン!