タイガーマスクからの贈り物

2011.1.12|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

私が子供の頃、「タイガーマスク」というアニメがあったんです。主人公・伊達直人は孤児院育ちで、覆面レスラー・タイガーマスクになってからも、孤児院のちびっ子たちへの愛情を惜しまない、素敵なヒーローでした。

 

そんなヒーローに憧れてかどうか、最近「タイガーマスク現象」というのが広がっているのだそうですね。写真もそのひとつですが、「伊達直人」を名乗る人物から、児童養護施設や児童相談所などへプレゼントが届くのだとか。

 

昨年来、ランドセルや文具といった、このような匿名のプレゼント、既に300件近くになっているといいますから、全国的に広がっているのですね。施設側としては、匿名の善意に「困惑しながらも歓迎」といった感じだそうです。

 

おそらく、「伊達直人」を名乗るプレゼントの主は、当然私が見ていたあのアニメを知っていて、しかも実名での寄付には照れがあったのでしょうね。

そもそも日本の社会には、「善意の寄付」というものに対する否定的な風潮があって、「売名行為」などと揶揄されるのを恐れて寄付したことがおおっぴらになることを避ける傾向があるそうですが、しかし、やっぱり次代を担う子供達に何かしてやりたい、そんな思いは皆の心のなかにあるんですね。そんな気持ちが今回の現象を生んだのではないかと思います。

 

一人何かを始めるひとがいると、「それもアリなんだ」と追随者が続く。日本人的な現象だとは言えますが、でもこんな善意の現象であれば、それもよいのではないでしょうか?

 

専門家からは「今回の現象は架空の英雄に名を借りた一種の『アミューズメント』という面もある」と、否定的な意見もあるようです。願わくば一過性の「ブーム」に終わらないでほしいものですね。