大相撲の危機

2011.2.5|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

八百長疑惑に揺れる大相撲。ついに春場所が中止、という非常事態になるようですね。私も相撲が好きな日本人のひとりですので、とても残念です。

 

八百長問題自体は当然徹底的に追求されなければならないものです。しかし、本場所が中止になるということ、これは日本相撲協会にとって、その屋台骨を揺さぶる大変なことだと思いますし、本当にそれでいいのかなあとも、私は感じてしまいます。

 

角界の興業にとって、年6回の本場所は当然最も大きな収入源です。1場所あたり約14億円の収入があるといいます。それが入ってこない。

 

そして中止によって、会場となる予定の大阪府立体育館へのキャンセル料もきっとあるでしょう。チケットなどを販売している相撲案内所はその売上が激減しますので、そこへの補償なども発生するようです。収入がなくなり、支出が増えていく。

 

さらに、本場所以外の大きな収入源である巡業についても、秋田巡業が中止になり、他の巡業地も追随する可能性もありそうです。こちらの収入もなくなってしまう。

 

それもわかった上で中止を決めた相撲協会。それを英断とは言えるのでしょうが、今後の協会運営が非常に厳しくなることは自明のことですよね。ほんとに大丈夫なのかなあ、と心配になります。

 

要するに私は、こんなことで国技「大相撲」が危機に瀕してしまう、そのことをこそ憂うのであります。

 

もっと言えば、約千人と言われる親方や力士たち。その関係者、そして大相撲を取材する報道関係者を含めると、大変な人数が15日以上も会場周辺などに宿泊することになります。周辺のホテルや飲食店などにとって絶好の稼ぎ時であるはずですが、それも吹っ飛んでしまいます。これは大変な影響だと思います。

 

そんなことを原因として、アンチ大相撲というか、大相撲自体に否定的な世論が高まるような気もして、それも何だか悲しいことです。

 

八百長疑惑の親方や力士たちは、そんなことを考えたことがあるのでしょうか?私は、八百長そのもの以上に、組織に大きなダメージを与えてしまうこと、それに無頓着であることに、憤りを感じますね。

 

いま、長い長い歴史のある大相撲が、一部の心無いメンバーの不届きな所業によって、本当に倒れかねない事態になりつつある、誇張でなく、そう感じられます。

 

膿は出し切らないといけないですが、何とか持ちこたえてほしいと、心から思うのです。