ウナギの卵

2011.2.6|カテゴリー「日々の思い」|投稿者 山口敏広

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

私たちが「元気をつけよう」と言ってよく食べる鰻。よく口にされ、日本人に愛されている割には、実はその生態はよくわかっていなかったんですね。

 

わかっていなかったどころか、実は、天然のウナギはどこで生まれているのか、それすら全く特定出来ていなかったそうです。

 

ウナギの養殖には、年間1億匹近い、ウナギの稚魚を使っています。稚魚を捕ってきて、大きくしていたんですね。しかし、年々その漁獲量は減少しているのだそうで、その対策として、ウナギを卵から育てる「完全養殖」の研究が熱心に進められてきたということです。

 

しかし、実際の天然のウナギが、どのような海域で生まれているのか、それが今まで全くわからなかったため、そのデータをつかむことが出来ず、完全養殖も難航していました。日本ではもう40年も前から、その卵が生まれている場所、その生誕の謎を解明する調査に力を入れていたといいます。何とも長い歴史があったんですね!

 

そこへ今回、マリワナ諸島沖で、ついに天然うなぎの卵を採取し、産卵海域を特定することができたというニュースが発表されました。これは、19種類いるウナギの全てにおいて、人類初の快挙だと言いますから、本当に全く今まで謎だったんですね。素人としては、今までわかっていなかったという、むしろそのことに驚いてしまいますね。

 

今回卵が見つかった海域の水深や水温、塩分濃度などのデータは、ウナギを卵から効率良く育てる上での重要なヒントとなるわけで、完全養殖の実用化が一気に加速されることになりそうです。

 

私も鰻が大好きですので、これは日本の「食」についての朗報ですよね。実に40年もの間調査を続けてこられた方々に、心からおめでとうを言いたい気持ちであります。